プレイテスト1
- 1.はじめに
-
これまでに作成したVASSALモジュールを起動し、プレイテストを行う。
目的は、Batailleゲームとして問題なくプレイできるかを確認する事にある。
戦闘経過・結果が史実に沿っているかどうか、ゲームとして面白いか
(バランスが良いか)などは、当面棚上げする。今回は9:00から10:00までの経過。
- 2.プレイ条件
- 1)Batailleの基本ルールは、Marshal EnterprisesのPremier Rulesを使う。
- 2)特殊ルールはシナリオ作成とルール変更で作成したものを使う。
- 3)両軍ともに、なるべく戦闘(騎兵突撃、白兵戦、射撃戦)が生じるように
攻撃的に行動する。→戦闘に伴う色々な事が、問題なくプレイできる事を確認する為。
- 4)戦闘部隊が効率良く動けるように、指揮官は最前線には出ない(負傷、戦死を回避)。
- 5)ゲームの進行ができないような問題が生じない限りは、問題点・課題は
メモするのみで最後のターンまでプレイする。→問題点・課題の検討と対策は別途行う。
- 3.プレイ内容
- 1)特殊ルールの通り初期配置し(下図参照)、フランス軍先攻で開始する。
- 2)9:00
- A)フランス軍
- a)行軍隊形で道路上を0.5移動力/HEXで12HEX進み
(6移動力消費)、隊形を縦隊に変える。(騎兵3移動力、
歩兵1移動力消費、砲兵は牽引状態のままで余分な移動力消費はない)。
- b)竜騎兵は2移動力余るので、先頭の2ヶ大隊は横に移動し、
最後尾の2ヶ大隊は更に南下する。
- B)オーストリア軍
- a)騎兵突撃の士気チェック。Levenehr連隊は失敗。KaserFranz連隊は
成功し、フランス軍竜騎兵第2大隊へ突撃。
- b)フランス軍竜騎兵第2大隊は士気チェックに失敗し、反応突撃できず。
白兵戦の結果はフランス軍損失=2で疲弊状態、オーストリア軍損失=1で消耗状態。
- c)第1、2旅団と砲兵は敵に向かって移動。
- 3)9:20
- A)フランス軍
- a)竜騎兵第1大隊は騎兵突撃の士気チェックに成功し、オーストリア軍に突撃。
- オーストリア軍のLevenehr連隊は士気チェックに成功し、反応突撃する。
なお、Canisius少将は同行せず。白兵戦の結果は双方損失なし。3HEX後退
して士気チェックし、どちらも成功。どちらも消耗状態になる。
- b)歩兵第1大隊は、オーストリア軍KaserFranz連隊(消耗)に隣接。
- c)その他は、次のように配置。
- 第1線 :東から西へ竜騎兵第3大隊、竜騎兵第2大隊(疲弊)、
歩兵第2大隊、竜騎兵第1大隊(消耗)、竜騎兵第4大隊
- 第2線 :東から西へ砲兵中隊(牽引)、歩兵第3大隊、
Bernadotte少将は歩兵第1大隊に隣接。
- d)歩兵第1大隊は、オーストリア軍KaserFranz連隊(消耗)に射撃するが
効果なし。士気チェックに成功し、強襲。KaserFranz連隊は白兵戦前の
後退で1HEX後退。歩兵第1大隊は、前進。
- B)オーストリア軍
- a)第1、2旅団と砲兵は敵に向かって移動。
- b)Spleny大隊はフランス軍第2大隊に隣接し、双方とも射撃戦の効果なし。
Spleny大隊は士気チェックに失敗し、強襲できず。
- c)回復フェイズで、KaserFranz連隊は疲弊に回復。フランス軍竜騎兵
第2大隊は新鮮に回復。
- 【課題1】騎兵の疲弊、消耗がフランス軍/オーストリア軍のいずれのフェーズで
生じたのか明確でないと、回復の際に混乱する。
→マーカーに色付けが必要。(Friedlandのマーカーは赤か青の矩形があった。)
- 4)9:40
- A)フランス軍
- a)竜騎兵第4大隊は騎兵突撃の士気チェックに成功し、オーストリア軍に突撃。
- Nugent、Spleny、Devins、Manfredini大隊は方陣を組むのに成功。
Franz-Kinsky大隊は失敗して混乱し、3HEX後退。その後、竜騎兵第4大隊は
方陣からの射撃で1戦力喪失し、士気チェックに失敗して潰走。
- b)竜騎兵第3大隊は騎兵突撃の士気チェックに成功し、オーストリア軍に突撃。
- ユサール連隊は士気チェックに失敗し、反応突撃できず。白兵戦の結果は双方損失なし。
3HEX後退して士気チェックし、どちらも成功。竜騎兵第3大隊は消耗状態、
ユサール連隊は疲弊状態になる。
- c)竜騎兵第2大隊は騎兵突撃の士気チェックに成功し、オーストリア軍砲兵中隊に突撃。
- 砲兵中隊は潰走。竜騎兵第2大隊は追撃中にBidescuty擲弾兵大隊の踏み止まりに会い
白兵戦となる。結果は竜騎兵第2大隊の1戦力喪失し、部隊は全滅。
- d)砲兵中隊は歩兵第2大隊とスタックし、展開状態。
- Spleny大隊(方陣)を射撃し、2戦力の損害を与える。
Spleny大隊は士気チェックに失敗し、混乱して3HEX後退。
- e)歩兵第1大隊はDevins大隊(方陣)に、第3大隊はNugent大隊(方陣)に隣接。
- 射撃戦でDevins大隊に2戦力の損害を与える。第1、3大隊は士気チェックに成功し強襲。
Nugent大隊は1戦力喪失し、士気チェックに失敗して潰走。第1大隊とDevins大隊は
白兵戦で共に1戦力喪失。
- f)回復フェイズで、竜騎兵第1大隊とLevenehr連隊は新鮮に回復。
- B)オーストリア軍
- a)Levenehr連隊は騎兵突撃の士気チェックに成功し、フランス軍に突撃。
- 歩兵3ヶ大隊とも方陣を組むのに成功。竜騎兵第1大隊は士気チェックに失敗し、
反応突撃できず。白兵戦の結果は双方損失なし。3HEX後退して士気チェックし、
どちらも成功。竜騎兵第1大隊は疲弊状態、Levenehr連隊は消耗状態になる。
- b)方陣隊形の大隊は縦隊に変更し、フランス軍に隣接。
- Manfredini第1大隊:フランス軍第2大隊
Manfredini第2大隊:フランス軍第3大隊
Devins、Bidescuty、Reisingerの3ヶ大隊:フランス軍第1大隊
- c)射撃戦の戦力喪失
- フランス軍第1大隊、オーストリア軍Manfredini第1大隊、Reisinger大隊=1
- d)士気チェックに成功し、強襲できたのはManfredini第1大隊、Bidescuty、
Reisingerの3ヶ大隊。白兵戦の結果は次の通り。
- Manfredini第2大隊=2戦力喪失、フランス軍第3大隊=1戦力喪失、
フランス軍第1大隊=1戦力喪失し混乱。
- e)回復フェイズで、KaserFranz軽騎兵連隊は新鮮に回復。混乱・潰走した部隊は通常に回復。
- 5)10:00 フランス軍、オーストリア軍ともモラルレベルは0のまま。
- 戦況は下図参照。マーカーに隠れて部隊が見えないので、マーカーを
移動して赤丸で部隊との関連を示している。
- <フランス軍の概況>
- 歩兵戦力が1:3の劣勢なのに無理に攻撃したので、フランス軍の戦線が破れており、
歩兵第3大隊は孤立。第2線も混乱した歩兵大隊、疲弊した竜騎兵大隊のみで、
竜騎兵第4大隊は潰走、竜騎兵第2大隊は既に全滅。結果的にBernadotte少将は
最前線の方陣で防御戦をしており、負傷・戦死の可能性もある。戦況は危機的。
- <オーストリア軍の概況>
- 第1線に健在な歩兵6ヶ大隊があり、中央突破ができそうな見込み。
(残念ながら擲弾兵2ヶ大隊は指揮範囲外にあるので、10:00には攻撃できないが)。
騎兵や砲兵も10:40には第1線に復帰できそう。戦況は勝勢。