完全自作
- 1.はじめに
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次の2点がきっかけで、BatailleのVASSALモジュールを自作しようと思い立つ。
- 1)少し前に Marshal Enterprises の人が、今後のBatailleゲーム作成候補を
consimworldの掲示板で公開していた。その中で革命期は除外するとの事。
イタリア戦役を待望していたので、残念の思い。
- 2)Nigel BarryがBailenなどを製作しているので、ある程度までは自分にも
できるかも。但し、紙ベースは見送り、パソコン上でプレイできるVASSAL
モジュールをソロプレイ用に作成する。まずは、小さな戦いを試作して
問題点などを整理しようと思う。初めから有名な戦いを製作するのは無謀で、
途中で挫折する可能性が大きい。
- 2.作成に必要なもの
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少し前にMarshal Enterprises のLa Bataille d'HalleのVASSALモジュールを
試作した経験から作成に必要なものを整理する。今回はマップ、カウンタも自作
するので違う点もあるが、ハード・ソフトはほぼ同じ。
- 1)ハードウェア(パソコン関係)
- A)CPUはなるべく性能の良いもの(自分のはintel Core i5-2500kだが十分でない)
- 注)MAPなどのデータ量の大きい画像をVASSALが解凍する際にCPU100%の時間が
10数秒かかり、ハードモニタのソフトで計測するとCPU温度が90℃になる。
自作PCならばCPUファンをCPUに付属のものから別売のものに変えた方が安心。
自分の場合は、虎徹SCKTT-1000に変えたら、上記の90℃から60℃に下がった。
専用ファンの威力はすごい(図体もでかい)。
- B)メモリはなるべく8GB以上(自分のは8GB)
- 注)データ量の大きい画像を画像ソフトで扱う場合に、OSを含めて6.2GBまで
使用した例がある。なお、データ量はカウンタの画素サイズで大きく左右される。
Kevin Gravesが作成したFriedlandのカウンタは75×75画素。自分の場合は、
100×100画素で作成するので、データ量は2倍になる。この違いは大きい。
どのサイズが良いかは、好みとPCのハードを考慮して決めるのが良さそう。
- C)ディスク容量は通常のもので良い(自分のは外付けディスク1TB)
- 注)Kevin Gravesが作成したFriedlandは、解凍すると21.3MBになる。
作業時のデータを考慮しても1ゲーム50MBあれば十分と思う。
- D)ディスプレイは2面を推奨(自分のは2面)
- 注)1面でも出来るが、作業効率が全然違う。主画面はVASSALや画像編集ソフトを
表示し、副画面には参考にするデータ(戦力値、モラル値などや、カウンタの色を
決める連隊カラーなど)またはインターネット画面(各種検索に必要)を表示。
- E)インターネットのダウンロード速度は、なるべく速いもの
(自分のはADSLで公称8Mbps、実質5Mbpsで十分ではない)
- 注)地図データをダウンロードする際に、少し時間がかかる。それ以外は支障なし。
- 2)ソフトウエア
- A)OSは64bitを推奨(自分のはwondows10 64bit)
- 注)PCのメモリ容量と関係するが、4GB以上のメモリを使うなら64bitが必須。
- B)VASSALは最新版を使用
- C)JavaはOSに合わせる
(64bit OSなら64bit Javaを使わないとVASSAL動作中に応答なしになる経験あり)
- D)画像編集ソフトは無料のGIMP2を推奨
(もちろん有料の有名なソフトでもOK)
- E)圧縮解凍ソフトはZip対応なら何でもOK(自分のは7-zip)
- 注)Vassalモジュールはvmodの拡張子が付いているが、実はZipファイルで拡張子を
zipに変えて解凍すると中身が見える。imagesフォルダの中にカウンタ、マップの
画像データが入っている。
- F)画面キャプチャソフトはSnapCrabを推奨
- 注)参考にするカウンタ、マップシンボル、色などをpng、jpg形式で画像に取り込む為に必要。
- G)pdfリーダーは軽いものが良い(自分のはSumatraPDF)
- 注)既存のBataille特別ルールを参照する場合など、Adobe Acrobat Readerでは
画像ページで10数秒待たされる。上記のリーダーは待ち時間なしで見られるので、
作業効率が良い。