纏め
- 1.はじめに
-
プレイテストした結果、印象、問題点などを纏める。
- 2.結果
- 1)Batailleゲームとして問題なくプレイできる事を確認した。
- 2)戦闘結果としては、フランス軍が時間を稼いで部隊も士気を保持しているので、
史実通り。
- 3)ゲームバランスも戦力差(歩兵で1:3の劣勢、騎兵と砲兵はほぼ互角)がある
割には、破綻することなく終了までプレイできた。
- 4)戦力数での戦闘結果は、以下の通り。
戦闘結果
歩兵 | フランス | オーストリア |
開始 | 21 | 64 |
終了 | 15 | 43 |
損害 | 6 | 21 |
騎兵 | | |
開始 | 12 | 26 |
終了 | 5 | 22 |
損害 | 7 | 4 |
砲兵 | | |
開始 | 1 | 2 |
終了 | 1 | 2 |
損害 | 0 | 0 |
- 5)課題としては、騎兵の疲弊、消耗になるフェーズがフランス軍/オーストリア軍の
いずれかが分かるようにマーカーを別にする。
- 6)使うことがなかったマーカーは次の通り。
- 散兵状態 : ユサール連隊のみで、突撃が多かった為
- Assault : 特に使わなくても個々に白兵戦を解決できる為
- Masse : 個人的に隊形のメリットを感じなかった為
- 3.印象
- 1)攻撃的に行動した為にフランス軍は苦戦の連続であったが、
思ったよりも”しぶとく粘る”事ができた。
- 2)射撃戦での損害が予想外に多い。特に、歩兵の射撃値が小さい
オーストリア軍は不利になる。
- 3)勝利条件に”師団長が負傷・戦死した場合は、モラルレベルを悪い方に
1ずらす”を追加した方が良い。プレイテスト終了時点での印象は、
”ぎりぎりの勝利”である為。戦術的勝利ではない。
- 4)勝利条件の”ゲーム終了時点でフランス軍がマップ上に残って居れば・・・”は
削除した方が良い。戦闘時間の制約により、実現できない為。
- 5)オーストリア軍から見て、もう少し時間(少なくとも3ターン)が欲しい。
Ahlbachと東にある交差点のラインまで到達するに必要な為。プレイテストでは
可能な限り攻撃しており、これ以上の前進は難しいと思う。
- 6)特殊ルールの効果は以下の通り。
- A)指揮官ルール
- 効果があった。指揮範囲にない部隊はペナルティがあるので、
思うように攻撃できない場合がある。その為、オーストリア軍は
数の優位を上手く活かせなかった。指揮官が隣接してもボーナスが
得られるので、フランス軍は助かる。
- B)突撃・強襲時の攻撃側士気チェック優先変更
- 効果があった。思うように突撃・強襲できない場合があるので、
オーストリア軍は数の優位を上手く活かせなかった。
- C)全般的に制約はあるが、攻勢は継続できるのでプレイして
不満がでる事はない。
- 7)思ったよりも楽しくプレイできた。
- 途中でBernadotte少将がオーストリア擲弾兵大隊からの射撃で66
(指揮官に損害)が出たときは、”ええっ?”となったが賽の目で3
(脚を負傷)となり一安心。その後は、全軍指揮範囲外のペナルティが
ある中で、フランス軍は健闘した。特に竜騎兵大隊は歩兵の不足を補うと
共に軽騎兵に対して2倍の白兵戦ができるので、損害が大きいけれども
開始から終了まで活躍した。連隊でなく大隊に分割した事も、数的不利を
カバーできるので助かった。
- 4.問題点
-
プレイテストでの問題は無い。情報収集から特殊ルール作成までの問題点を
纏めると次の通り。一般公開を前提にすると、著作権とデータ不足の問題が難しそう。
- 【問題点1】マイナーな戦いはOOBデータが足りない。
- 【問題点2】ポーランドとドイツの1/25000地図は入手できるが、
その他の国については、少数の限られた地域しか入手できない。
- 【問題点3】既存のデザイン(カウンター、マップ)は著作権がある。
- 【問題点4】師団長の服など形状が単純でないものは、カウンター作成に手間がかかる。
- 【問題点5】等高線を見て、どの部分を傾斜の描画とするか分からない。
- 【問題点6】マイナーな戦いは、開始・終了の時刻データが足りない。
- 【問題点7】マイナーな戦いは、戦闘配置データが足りない。