カウンタ作成(基本)

  1. 1.はじめに
    1. カウンターの基本的なデザインを決める。
  2. 2.初めにカウンターの画素サイズを決める。
    1. マップ(HEX)の大きさは、カウンターのサイズに合わせて決めるので、
      これを決めるのが最初である。下図は100画素(自作候補カウンタ)、75画素
      (Kevin GravesのFriedlandカウンタ)、70画素(Vimeiroカウンタ)を並べたもの。
    2. 画素サイズとカウンタの大きさ
    3. データ量は70画素のカウンターを1として、100画素は2.04、75画素は
      1.15となる。自分の場合は、老眼で小さい文字は見にくいので、なるべく大きな
      100画素を自作カウンタとした。プレイ時よりも画像の製作時の見易さを考慮。
  3. 3.カウンター表面(おもて)のデザインを決める。
    1. 1)初めに、次の問題が生じる。
      1. 【問題点3】既存のデザインは著作権がある。
        1. 一般公開用のVASSALモジュールを作成するなら、該当するデザインの作成者に
          了解を取る必要がある。これが容易でないように思われる。Marshal Enterprises
          またはCOA以外のBatailleゲームのカウンターが、この2社のカウンターと違う理由は、
          この辺にあるのかも。なお、ゲームルールには著作権が及ばないとの事であるが、
          道義的にはMarshal EnterprisesかCOAにVASSAL製作の了解を取るべきと思う。
          今回の場合は、試作でVASSALモジュールそのものは一般公開をしない事とソロ用
          であるので、”私的使用”が適用できて自由に利用可能と考える。
    2. 2)既存のデザインを参考にして、自作用の基本デザインを考える。
      1. 下記画像は、既存のデザインである。左から右へMarshal Enterprises(ME)、
        COA社と同じようなMr.Cayuela(batailleusにLeipzigなどのOOBを公開している)
        のもの、Vimeiroで使われているもの、Lodiで使われているもの(Nigel Barryも同じデザイン)、
        La Bataille de Montmirailを製作中のフランス人のもの(French)である。
      2. 既存のユニットデザイン例
      3. A)美しさではFrenchが一番であるが、作る際の労力(時間)を考えると躊躇する。
      4. B)プレイし易さの面では、Vimeiroを含めて右側のものは砲兵が一目では判別し難い
         (歩兵と間違う)ので、躊躇する。軍服の色は国や通常歩兵/軽歩兵の種別などにより
         色々変わるので、形状で判別できないと間違いやすい。
      5. C)結局は好みになるが、自分の場合は歩兵と砲兵はMEをベース、騎兵と指揮官
         (師団長など)はMr.Cayuelaベースとする。
    3. 3)デザインの構成を考える。
      1. 歩兵を基本に当時の軍服とゲーム用カウンターを比較してデザインの構成を考える。
        googleにnapoleonic uniforms french infantryと入力して画像を検索し、
        歩兵の軍服画像を捜す。下記のものが分かり易い。
        Napoleonic Uniform Glossary
      2. A)上半分は上着(青)、Lapel&Vest(白)、Shoulder Belts(MEは赤、Mr.Cは縁取り付の白)、
         Collar&Cuff(MEはなし、Mr.Cは赤)、部隊名(師団、連隊、大隊)、部隊規模(大隊は○2つ)
         から構成される。
      3. B)下半分はBreechs(白)、兵数・移動力の数値、ベルト(実際の軍服を参考にするよりも、
         ゲーム用にモラルレベルの単位になる部隊毎に色分けするものと思う)から構成される。
    4. 4)自作用のデザイン構成と色を決める。
      1. 上記3)の構成を流用し、以下とする。
      2. A)基本部 :次の3つは領域が重複しないので、1つの構成品にする。
        1. 上着 :青(実際の軍服はdark blueとの事であるが、見慣れた青にする。)
        2. ベルト :部隊毎に決める。なお、Mr.Cのように縁取り付にする。
              (なお、ここに部隊Noは付けない)
        3. スボン :白
      3. B)ベスト :白
      4. C)カラー・カフス :Mr.Cのように矩形で赤
      5. D)肩ベルト  :MEのように縁取りなしで赤(実際の軍服では白であるが、
         ベストと同じ色で見分けがつかないので、見慣れた赤にする。)
      6. E)部隊規模 :白丸
      7. F)部隊名 :白で大隊の場合は、MEのように師団No(左上)、連隊No(左)、
         大隊No(右)とする。
      8. G)兵数・移動力の数値 :黒
  4. 4.カウンター裏面
    1. 1)紙ベースなら裏面に射撃力、白兵戦力、モラル値を表記するが、今回は製作しない。
      1. 理由は、VASSALではWindowを開いて数値を表示する事ができるので。
        この辺りは、好みによる(紙ベースと同様が良い人もあり、Kevin Gravesが作成した
        Friedlandは、そうなっている)。
    2. 2)代わりに部隊の展開状態を示すデザインにする。
      1. 歩兵(軽歩兵のみ)、騎兵(射撃値をもつ場合のみ) :散兵状態のシンボルと騎兵の場合は射撃値。
      2. 砲兵 :展開状態と砲兵情報(紙ベースと同じ)→砲撃可能かどうかを分かり易くする為。
  5. 5.まとめ
    1. 既存のデザインは著作権がある。
      ”私的使用”なら利用できるので、上記3.4)と4.2)でカウンタを製作する。