下書き地図作成
1.はじめに
1/25000の地形図からVASSAL用地図の基になる下書き地図を作成する。
2.戦場となる範囲の地図画像作成
1)カール大公の著書”Grundsatze der Strategie”によれば、Offheimの高地が
初めの交戦地との事。ここを中心に、縦横5kmの地域を戦場とする。
BatailleシリーズFriedlandの22 X 34 inchのマップ1枚は、縦37、横51HEX
(4.2×5.8km)で、縦横5kmはマップ1枚分に相当。
2)GIMP2を起動し、Offheimの高地を含む北岸のHadamarの地図をエクスプローラで
選択し、GIMP2中央の大画面にドラッグする。
3)地図には緯度経度の青い線が表示されているので、Offheimの右上の矩形を中心に、
縦横2矩形分の画像を切り抜く。
4)地図下部にある縮尺で1kmの画素数を測ると627画素になる。
5)カウンターが幅100画素で、HEXである事とカウンターの角は少々はみ出しても
良いので、1HEXの幅を130画素にする。
6)Batailleでは1HEX約100mであるので、1kmは10HEXで1300画素になる。
7)上記の4)6)から地図を1300÷627=2.074倍に拡大する必要がある。
8)%表示で拡大し、207.6%の拡大にする。データ量が大きい(約28MBから
113MBになる)ので、自分のPCでは約30秒かかる。
9)png形式でエクスポートする。
3.HEXグリッドの追加
1)VASSALを起動する。上部のメニューからFileをクリックし、New Moduleを選択。
2)別画面が出るので、Main Mapを展開(左の○をクリック)する。
[Map Boards]を右クリックし、Add Boardを選択。
3)小画面が出るので、Board imageのSelectをクリックし、上記2.9)を選択。
NameはHadamarにし、OKをクリックする。
4)[Map Boards]を展開(左の○をクリック)。Hadamarを右クリックし、
Add Hex Gridを選択。
5)小画面が出るので、Show Grid?の左をクリックし、Edit Gridをクリックする。
6)別画面が出る。なお、グリッドはすぐ表示されるが、2.9)の地図が
表示されるまでに少し時間がかかる(自分のPCでは約15秒)。
7)縦横にスクロールして緯度経度の青い線が交差している箇所を表示し、
画面を広げて2ヶ所が同時に見えるようにする。
8)上記の2ヶの間隔が約1kmなので、HEXが10ヶ入るように縦の
HEXサイズを調整する。
9)横についても同様にHEXサイズを調整する。下図参照。
10)スクロールしてOffheimの町を見つけ、市街地の大部分が収まるように
HEXの位置を調整する。→町村はHEX単位に描画するので、HEXに少し
しか含まれない場合は、町村の扱いをしない。
(注)地図を描いた時期と戦いのあった当時とでは、市街地の大きさは違うはず。
これについては、後でGIMP2にて描画する際に決める。
11)Saveをクリックする。5)の画面に戻りHex HightとWidthが表示されるので、
メモする。(H=130,W=125.22)
12)OKをクリックする。下の小画面のメニューでFile, Quitと選択。
Save Module?と聞いてくるので、Yesを選択。
13)保存場所を選択して保存する。
14)Unnamed moduleが1つだけ表示されるので、右クリックしopen moduleを選択。
→画像の展開に時間がかかる(自分のPCでは約25秒)。またCPU負荷が
100%になり、温度も上昇するので注意が必要。自分のPCでは90℃を超える
ようになったので、CPUファンを交換したほど。
15)welcome画面がでるので、Name,passwordに適当な文字を入れて、
Nextをクリックする。続いてFinishをクリックする。
16)メニューの2段目右から2番目にカメラのマークがあるので、
クリックする。名前を付けて保存する(例えばgridmap)。
17)出力が完了したらVASSALを終了させる。
4.グリッド付マップの読み込み
1)GIMP2を起動し、上記3.15)の地図(gridmap.png)をエクスプローラで
選択し、GIMP2中央の大画面にドラッグする。
2)今まで作成したカウンターを1ヶエクスプローラで選択し、GIMP2中央の
大画面にドラッグする。位置を移動してHEX内に収め、カウンターがHEXに
上手く入るか確認する。下図参照。
3)HEXが小さい場合には、上記2.7)からやり直す。自分の場合は
OKなので、これで完了。上記2)のカウンターを削除して作業データを
保存(mapwk.xcf)。