歩兵偵察
- 1.概要
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潜伏中の敵を偵察する為に派遣する歩兵偵察部隊を
模擬するルールである。
- 1)基本的な考え方
- A)偵察用に1ヶ中隊(又は2ヶ小隊)を各大隊から派遣できるようにする。
- B)ナポレオンが皇帝になった後のフランス軍の通常歩兵大隊には、
機動歩兵中隊(Voltigeur)が1ヶ含まれる。この中隊は散開隊形が
出来る前衛任務を主にする準精鋭部隊なので、これを使う。
- C)精鋭大隊は、通常歩兵の精鋭中隊(戦列歩兵ならGrenadier、
軽歩兵ならCarabinierの名称が付く)だけを集めた部隊である。
この部隊は、散開隊形も出来るので偵察任務が可能である。
そこで、この大隊の場合には、精鋭中隊1ヶ(又は小隊2ヶ)を使う事にする。
- 2)使用するマーカー
- 部隊の規模に応じて次のユニットを使う。
- A)中隊ユニット
- a)通常歩兵大隊(戦列歩兵、軽歩兵)は機動歩兵中隊を使う。
- b)精鋭大隊は、戦列歩兵なら擲弾兵中隊、軽歩兵なら精鋭軽歩兵中隊を使う。
- B)小隊ユニット
- a)通常歩兵大隊(戦列歩兵、軽歩兵)は機動歩兵小隊2ケを使う。
- b)精鋭大隊は、戦列歩兵なら擲弾兵小隊、軽歩兵なら精鋭軽歩兵小隊を各2ケ使う。
- 2.ルール詳細
- 1)偵察部隊の派遣には、以下の制限を付ける。
- A)通常歩兵(戦列歩兵、軽歩兵)大隊の場合は、1ヶ中隊(または2ヶ小隊)に限る。
この部隊が全滅した場合には、交代の部隊はない。
- B)精鋭(GrenadierかCarabinier)大隊の場合は、同時に1ヶ中隊(または2ヶ小隊)に限る。
この部隊が全滅した場合には、交代の部隊を出せる(精鋭中隊は他にも居るので)。
- C)偵察部隊を派遣した部隊は、戦力を1減算する。偵察部隊が合流した時に元に戻す。
- D)親大隊の偵察部隊の派遣・合流には1移動力を消費する。
- E)偵察部隊は、親大隊から4HEX以内に留まる。もし離れた場合(親大隊が移動するなど)は、
次の移動フェーズで必ず範囲内に戻るように移動する。
- 2)偵察部隊の能力
- A)偵察部隊は、常に散開隊形とする。
- B)移動力は、地形効果表の補足の通りとし、ワイン畑の移動力消費は1とする。
- C)射撃力は散開隊形と同じとし、精鋭大隊の場合は自家製データに合せる。
- a)機動歩兵(Voltigeur): 中隊=3、 小隊=1.5
- b)精鋭歩兵GrenadierかCarabinier) : 中隊=4.5、 小隊=2.2
- D)射撃防御力は、散開隊形と同じとし、精鋭大隊の場合は自家製データに合せる。
- a)機動歩兵(Voltigeur):中隊、小隊共通で 建物=12、その他=14
- b)精鋭歩兵(GrenadierかCarabinier) :中隊、小隊共通で 建物=15、その他=17
- E)白兵戦は行わない。防御の際も白兵戦前後退を行う。
- F)小隊は射撃戦も行わない。
(ワイン畑の射撃防御力10÷小隊射撃力2.2=4.5では効果なしの為)
- G)士気は、親大隊と同じとする。
- 3.検討内容
- 第4次シェンカーバンの戦い準備(2/E)