SF小説”月の光”を読む

ケン・リュウが編集した中国SF短編第2集である。 16の短編が含まれているが、面白いと感じたのは 次の3編である。 1)金色昔日(宝樹) : 歴史上の人物が時系列を無視して登場する所が面白い。 2)鏡(顧適) : 未来予 … 続きを読む SF小説”月の光”を読む

SF小説”郝景芳短編集”を読む

”折りたたみ北京”の著者である郝景芳の短編集である。 ”折りたたみ北京”が冒頭に収録されており、その他に 6つの短編が入っている。 初め方の”弦の調べ”、”繁華を慕って”が面白い。 男女の主人公が各々の視点で書かれた連作 … 続きを読む SF小説”郝景芳短編集”を読む

ミステリ小説”戻り川心中”を読む

連城 三紀彦の初期短編集である”戻り川心中”を読む。 5つの短編があるが、特に良いと感じたのは、次の2作である。 1)桔梗の宿 : 女郎の心情が可憐である 2)白蓮の寺 : 母親の意志が強い 5作とも意外な展開に感心する … 続きを読む ミステリ小説”戻り川心中”を読む

SF小説”折りたたみ北京”を読む

ケン・リュウが編集した中国SF短編集である。 1)初めにある陳楸帆の3編が、とても良い。   SFは味付け程度であるが、内容に共感する。 2)馬伯庸の沈黙都市は、抑圧された環境が   上手く表現されている。 3)折りたた … 続きを読む SF小説”折りたたみ北京”を読む

ミステリ小説”カールの降誕祭”を読む

SF小説も良いが、ミステリ小説も良い。 初めてのミステリ小説は、シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)であった。 今から48年も前である。夢中になって全10冊を読んだものである。 久しぶりにミステリの短編集を読もうと … 続きを読む ミステリ小説”カールの降誕祭”を読む

SF小説”生まれ変わり”を読む

ケン・リュウの日本版第3短編集である。 表題作の”生まれ変わり”は、自分には余りピンとこなかった・・・。 良かったと思うのは、次の作である。 1)化学調味料ゴーレム : ユーモアが良い。 2)フローレシエンス : 結末が … 続きを読む SF小説”生まれ変わり”を読む

SF小説”亡霊星域”を読む

以前に読んだ”叛逆航路”の続編である。 残念ながら、第1作のような面白さはない。 それでも途中までは、それなりに面白い。 しかし、後半部分は少し物足りない感じがする。 作家にもよるが、第1作を超えられない人もいる。 アン … 続きを読む SF小説”亡霊星域”を読む

SF小説”叛逆航路”を読む

Amazonのレビューでは、評価の分かれる作品である。 翻訳に問題があるとの意見もあるが、個人的には 読み易い簡潔な文章である。 確かに用語が分かり難いが、軍事用語に馴染みがあれば 大体は分かるので問題はない。 長編であ … 続きを読む SF小説”叛逆航路”を読む

SF小説”母の記憶に”を読む

評判の良い”母の記憶に”である。 表題作の”母の記憶に”は、自分には余りピンとこなかった・・・。 良かったと思うのは、次の3作である。 1)レギュラー : ミステリ小説の味付けが良い。 2)ループの中で : 父親のトラウ … 続きを読む SF小説”母の記憶に”を読む

SF小説”紙の動物園”を読む

評判の良い”紙の動物園”である。 この本も、一気には読めない作品集である。 表題作の”紙の動物園”も”結縄”も良かったが、 特に良かったと思うのは、文字占い師である。 特に感心した文章を以下にメモしておく。352ページ目 … 続きを読む SF小説”紙の動物園”を読む