基本ルール第3版について(その4)

Clash of Armsの基本ルール第3版をLa Bataille de Lützenに
適用する場合に色々な疑問があると松浦さんがブログで述べている(その4)
私なりの回答を以下にメモしておく。

Q1-1. 散兵中隊6インクレメント分は1ヘクスに存在できるのでしょうか?
A1-1. 存在できません。

Q1-2. unit (counter)」単位でのインクレメントが条件となっているのかな、と思われましたが……。
A1-2. unit単位ではありません。スタック制限は1HEXにどれだけの戦力が入れるかの制限です。
      ルールp6を引用します。

Q2-1. 7インクレメントの散兵になれる軽歩兵大隊のユニット2個を同じ場所(同じヘクスサイド)に置いて、
      スタックさせておくことは許されるのでしょうか?
A2-1. 許されません。

Q2-2. 7インクレメント以上の軽歩兵大隊が散兵になった場合、2ヘクスに拡がってもスタック制限を満たせず、
      3ヘクスに拡がる……?
A2-2. 2ヘクスに広がり、6インクレメントと扱います。
      Lützenのスタック制限表の注2(下図の水色枠内)に明記されています。

Q3-1. 7インクレメントの軽歩兵大隊のユニット2個が横隊隊形をとった場合も
      この2個のユニットを同じ場所(同じヘクスサイド)に置いて、スタックさせておくことは許されるのでしょうか? 
A3-1. 許されます。横隊の制限が18戦力の為です(上図の橙色枠内参照)。

Q3-2. 散兵2スタックで近づいて、敵の眼前で縦隊に隊形変換して縦隊突撃(白兵戦)すれば、とか……?
A3-2. 敵に隣接した状態で隊形変更すると機会射撃を受け(散開隊形で)、更に敵の防御射撃を
      受ける(縦隊で)ので、ゲームでは得策とは言えません。
      隣接する前に縦隊になり、その後隣接する方が良いと思います。
      余談ですが、史実でも散開隊形は射撃戦で敵の戦力を削るか、敵を牽制する為のものです。
      白兵戦を狙うなら縦隊になってからです。

Q4. 退却した側のヘクスに入れるとされている攻撃側が、防御側のいた2ヘクスの内の1ヘクスにしか隣接してなかった
    場合、隣接していなかったヘクスの方にまで前進することは許されるのでしょうか?
A4. 許されません。

Q5. 2ヘクスに拡がっているユニットのインクレメントはどう処理するのでしょうか?
    (特に、上記4のように、2ヘクスの片方に対してしか隣接していない場合)
A5. 隣接している「ヘクス」単位でインクレメントを数えます。
    ルールp9を引用します。

『参考』
下図のように両側が傾斜の地形の場合、1ケ大隊が2HEXに展開するのは無理があります。

そこで、1HEXに散開隊形したいが、どう扱うか?
2つの考え方があります。
1)オリジナルルールを厳密に守る。
  この場合は、散開隊形が許されない。縦隊になる。
  上記疑問Q1、2と同じ回答です。

2)オリジナルルールを柔軟に解釈する。(矛盾しない範囲で変更する)
  散開隊形を許す。但し、1HEXなので3戦力と扱う。
  残る5戦力はHEX内の後方に予備として控えて参戦しない。
  この考え方は、Lützenのスタック制限表の注2を基にしています。(制限範囲外はいないものと扱う)
  なお、3戦力と扱って混乱・潰走した場合は、大隊全体が一緒に混乱・潰走する。

「基本ルール第3版について(その4)」への2件のフィードバック

    • コメントありがとうございます。
      参考になれば幸いです。特にバタイユゲームを愛好する人であれば、尚更です。

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