12 Fire Combat
- 1.射撃戦の機会
-
射撃戦は、次の各段階で行う。
- 1)移動段階では敵軍の臨機射撃。
- 2)防御射撃段階では敵軍の防御射撃。
- 3)攻撃射撃段階では自軍の攻撃射撃。
- 2.射撃戦の条件
- 1)臨機射撃は、自軍に隣接する敵軍だけが行う。
- A)敵軍の影響地域で自軍が隊形変更、または向きを変えた場合に臨機射撃を受ける。
- B)敵軍の影響地域から自軍が離れる時も臨機射撃を受ける。
- C)上記に該当しない場合は、臨機射撃は発生しない。
- 2)防御射撃は、自軍が敵軍の影響地域に隣接する場合に受ける。
- 3)攻撃射撃は、兵科と隊形により条件が変わる。
- A)歩兵の場合
- a)縦隊、横隊、一般隊形、方陣、大隊密集、師団密集、混乱は、
自軍の影響地域にいる敵軍に射撃する。
- b)散開隊形は、視線が遮断されない射程距離内の敵軍に射撃する。
距離が2HEXの場合は、射撃力は1/2になる。ライフル兵は特殊ルール参照。
- B)騎兵は散開隊形だけが、自軍の影響地域にいる敵軍に射撃する。
- C)砲兵は展開隊形だけが、視線が遮断されない射程距離内の敵軍に射撃する。
- 3.射撃戦の手順
- 1)隊形と距離から射撃力を決める。pdfファイルに纏めた。
- 2)敵軍のいる地形から射撃防御力を決める。なお、下記の補正をする。
- A)歩兵と砲兵が共存している場合は、歩兵の射撃防御力から2減算する。(*1)
- B)1HEXの戦力が7以上の横隊は、縦隊と同じ射撃防御力とする。
- C)側面から射撃を受ける横隊の射撃防御力は5とする。
- 3)射撃力÷射撃防御力の比を計算し、射撃戦結果表の比を決める。小数点は切り捨て。
- 4)賽の目と射撃戦結果表から損害を決める。なお、下記の補正をする。
- A)敵軍の戦力が9以上の場合は、(戦力ー9)だけ賽の目に加算する。
- B)指揮官が同行する場合は、指揮官の砲兵ボーナスを賽の目に加算する。
- 4.砲兵の特殊ルール
- 1)1HEX内で射撃できる砲兵の条件
- A)平地に展開している場合は、全ての砲兵が射撃できる。
- B)平地以外に展開している場合は、先頭の砲兵が射撃できる。
- C)横隊の歩兵と共存している場合は、4戦力までの歩兵と砲兵が共に射撃できる。
- D)縦隊の歩兵と共存している場合は、先頭の部隊(歩兵か砲兵)が射撃できる。
- E)方陣の歩兵と共存している場合は、12戦力までの歩兵と砲兵が共に射撃できる。
- 2)射撃できる目標の条件
- A)距離の最も近い敵軍を射撃する。
- B)指揮官が同行し、隣接するHEXの砲兵は同じ敵軍を射撃できる。
- 3)射撃力の修正
- A)距離に応じた射撃力を使う。
- 2HEX以内は短距離用(上段に記載される射撃力)。
- 3から5HEXは中距離用(中段に記載される射撃力)。
- 6HEXから最大射程距離までは長距離用(下段に記載される射撃力)。
- B)隣接する敵軍には、射撃戦結果表を右側に1列シフトする。
- C)方陣に居て、同じHEXに進入した敵軍の騎兵には、射撃力を2倍にする。
- 5.攻撃射撃段階より前の後退
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散開隊形の騎兵は、次の例を除いて攻撃射撃段階より前に後退できる。
また、この時に臨機射撃は発生しない。
- 1)敵軍が散開隊形の騎兵の場合は、後退できる。
- 2)敵軍が軽騎兵(散開隊形でない)の場合は、後退できない。
- (*1)Vauchamps固有ルール
【補足】
- 1)明記はないが、散開隊形の歩兵と共存している砲兵は、共に射撃できる。
- 2)明記はないが、一般隊形の歩兵と共存している砲兵は、先頭の部隊(歩兵か砲兵)が射撃できる。
- 3)明記はないが、攻撃射撃段階より前の後退で敵軍が散開隊形の騎兵の場合は、臨機射撃が生じる。