ロシア戦役帰還シナリオの検討(2)

つづき

5.参加する部隊
(1)フランス軍
   バウツェンの戦いから第5軍団第17師団(12ケ大隊6700人)。
   但し、砲兵はなし。
(2)ロシア軍
   バウツェンの戦いから総司令部付きコサック6ケ連隊(850騎)。
(3)選定理由
   取りあえず、それなりの規模の部隊をランダムに選んだ。
6.初期配置
  フランス軍は、周囲を影響地域(ZOI)の隙間がないように配置する。
  ロシア軍コサックは、フランス軍の両側を距離をとって追随する(下図)。

7.特殊ルール
(1)定期的な士気チェック
   ストレスの強い環境下でのミスを模擬するために、下記のルールで
   フランス軍は毎ターン全部隊の士気チェックを回復フェーズで行う。
 (A)士気チェックの発生確率
  (a)0.2(20%)を基本とする。
     乱数を発生させて。発生確率よりも下回った値なら、士気チェックを行う。
     発生確率以上ならば、士気チェックはない(通常状態のまま)。
  (b)発生確率の加算
     以下の条件に該当すれば、各々について0.1を加算する。
     ・食事と休息(朝、昼、夕の1日3回、各1時間、その間は移動禁止)を1回抜いた場合。
     ・夜に行軍する場合。
     睡眠・休息(8時間以上、その場に留まる。昼でも可能)を取れば、0.1を減算する。
     但し、基本の0.2を下限とする。また、睡眠・休息中は、定期的な士気チェックは行わない。
 (B)士気の回復
    回復フェーズで、混乱または潰走状態にあるユニットは士気チェックを行い、
    成功すれば通常状態に戻る。失敗すれば、潰走状態のまま脱出方向に移動する。
    回復フェーズで上記以外の通常状態にあるユニットは、上記の定期チェックを行い、
    成功すれば通常状態のまま、失敗すれば混乱状態(その場に留まる)となる。
(2)地形効果
 (A)雪道
    道路も平地も雪が積もっていると見なす。その為、歩兵は-2、騎兵は-5を
    基本の移動力(ユニットの印刷値)に補正する。
 (B)道路
    行軍隊形であれば、0.5の移動力消費で移動できる。
    強行軍であれば、0.25の移動力消費で移動できる。
    なお、基になる移動力は、上記の雪道補正の他に天候時間帯で決まる。
 (C)小川
    凍結していると見なし、平地と同じ扱いをする。
(3)天候・時間帯による制約
   ・吹雪または夜の場合は、強行軍はできない。
   ・吹雪の場合、コサックの追撃はできない。(騎兵突撃もできない)
(4)フランス軍固有
   ・初期配置のように、全周囲防御隊形の場合は、移動力を-1する。
   ・弾薬不足により、射撃を禁止する。
   ・睡眠・休息した場合は、強行軍の実施回数を0にする(一旦リセット)。
(5)ロシア軍固有
   ・フランス軍のユニットから5HEX以内に居れば、指揮範囲内とする(フランス軍追跡の任務を遂行中)。
    6HEX以上離れたら、指揮範囲外とする。この場合、道路上か隣接HEXに沿って半分の移動力で、
    フランス軍の脱出方向に向かう。
   ・フランス軍の捕虜を得た場合、捕虜となる戦力の1/4(四捨五入)の戦力を監視部隊として付ける。
   ・ロシア軍も射撃は行わない(戦闘は白兵戦か追撃になる)。
   ・潰走した敵がいれば、視界に入る最も近いコサックは必ず追撃する(疲労、消耗状態の場合は見送る)。  

次回へつづく

<個人的な感想>
フランス軍の射撃ができない制約は大きい。
フランス軍は、実質的に防御白兵戦か追撃を受けるかの戦闘しかできない・・・。
(攻撃白兵戦を仕掛けても、事前後退で逃げられてしまう為)

<リンク>

ブログのトップページは、こちら

バタイユゲーム情報班のホームページは、こちら