バタイユゲームのコサック騎兵ルール

バタイユゲームでは、コサック騎兵は非正規兵として色々な制約を受ける
本当にそうなのか、気になったので調べてみた。

1.結論
  本当に非正規兵である。
2.調査内容
(1)参考資料
   The Cossacks 1799-1815
(2)引用箇所
 (A)p29(戦役) スヴォーロフ元帥の言葉
    The Cossacks remain in column behind the regular cavalry.
    Their speed is ther great asset, it rounds off victory,
    and make sure that none of the enemy escape after they have been overthrown.
    (意訳)
    コサックは、正規騎兵の背後に控えさせておく。
    彼らの速度は大きな財産であり、勝利を仕上げてくれる。
    そして、敗走する敵を1人も逃さない。
 (B)p44(戦闘)
    The Cossack knows that as long as he is alive,
    he will think up a thousand ways to harm to enemy,
    and hence he saves himself assiduously.
    (意訳)
    コサックは、生きてさえいれば、どんな方法でも敵に仕返しをできると考える。
    それゆえ、自分の命を大事にする。
3.自家製ルール
  上記を反映し、バウツェンの戦い序盤その1でのプレイ結果を考慮して、
  以下のルールを自家製ルールとして追加する。
(1)追加ルール
 (A)白兵戦前の退却(騎兵突撃を受けた場合を除く)
    コサックの隣接HEXに敵の歩兵か騎兵ユニットが入った場合、
    コサックは更に1HEX退却できる(敵の射撃を避ける為など)。
 (B)追撃時のボーナス
    特別ボーナスとして12を使う(ヴィストラ槍騎兵と同じ値)。
 (C)突撃条件
    以下の条件を全て満足した場合に限定する。
    ・通常状態の歩兵に対しては、側面か背面から出来る。
    ・混乱状態の歩兵に対しては、正面・側面・背面のどこからでも出来る。
    ・突撃前に士気チェックをパスした場合にできる。
     但し、賽の目から-9を補正する(良い方に)。
    なお、潰走状態のユニットについては、突撃ではなく自家製ルールの追撃とする。
    追撃は攻撃と同様に、終了後に疲労状態になる。
    通常状態と疲労状態は追撃できるが、消耗状態は追撃できないものとする。
(2)追加の背景
   コサックが通常状態の歩兵を攻撃できない事を利用して、フランス軍歩兵は
   コサックに隣接する戦術を使った(コサックの哨戒線を下げさせるため)。
   通常ルールでは、ロシア軍フェーズの敵の防御射撃でフランス軍がコサックを射撃できる。
   これでは士気チェックが発生して、コサックが潰走する確率が高くなる。
   そこで、素早いコサックは、更に後退して射撃を避けられるようにする。

   また、なるべく突撃を避けるように制約する(潰走状態にある敵を主に狙うように)。
   賽の目補正に-9を追加したのは、コサックの士気値が44などのように低いので、
   必要時には、それなりの確率で出来るようにする為である。

<個人的な感想>
非正規兵として使いにくいコサックであるが、自家製ルールで
少しでも役立つようにした。
主力部隊の側面警戒、前衛の哨戒などに役に立つ。

 

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