バタイユゲームの捕虜の扱い検討(2)

 ゲームでの扱いを決める上で、当時の捕虜の扱いがどのようなものであったかを

調べてみた。なかなか良い資料は見当たらなかったが、軽騎兵偵察でもお世話になった

フランス軍騎兵少将Antoine Fortuné de Brackの本p.298以降に記載があった。

 ・Avant-Postes de Cavalerie Légère, souvenirs

主な点を要約すると、以下になる。

1)騎兵を捕虜にする場合、馬と武器を取り上げる。

2)歩兵を捕虜にする場合、銃の火皿を壊す(撃てなくする)。

3)捕虜はブーツを脱がせる(脱走防止)。

4)捕虜は味方に戻れる機会があれば、脱走を試みる。

 

また、Napoleon’s Infantry Handbookの235節Prisoners of Warを読むと、

スペインでのゲリラ戦を例外として、大体は捕虜を公平に扱っていたようである。

 

ゲームでの扱いは、以下の方針で決める事にする。

1)捕虜の戦闘力は0とする。(射撃、白兵戦とも)

2)捕虜の移動力は歩兵の半分以下にする。

3)捕虜の戦力(人員)は、降伏時の値とする。

4)脱走については、簡単な模擬をする。(詳細は別途検討する。)

5)捕虜を監視する為の警護部隊を模擬する。(詳細は別途検討する。)

6)捕虜が味方に戻っても、一定時間は戦力外とする(武器、靴などを支給するまでの期間)。

  ⇒各シナリオにもよるが、1日の戦いでは戦力に復帰させない。

 

<個人的な感想>

 まずは大雑把なルールで第3次ハレの戦いに適用して、評価しようと思う。そもそも、

捕虜ルールの必要性そのものが一番の評価項目になる。

 

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