バタイユゲームの捕虜の扱い検討(1)

 バタイユゲームでは、次の条件のどちらかが成立すれば、その部隊は

降伏して捕虜となる。

 A)潰走時に後退する際に、移動力を全て消費できない。(ME版基本ルールp27)

   ⇒進入禁止地形か敵部隊のZOCによる障害で逃走ルートがない場合など。

 B)白兵戦結果がDSとなる。

また、降伏した部隊(捕虜)は、ゲームから除外する(ME版基本ルールp41)。

 第3次ハレの戦いで、12時00分終了時に下図のプロシア軍歩兵(赤丸)が

降伏となった。理由は、士気チェックに失敗して潰走状態となったが、背後の川と

横の湿地(*1)は進入禁止であり、逃走ルートは敵のZOCで塞がれている為に

上記A)に該当する為である。

 (*1)軽歩兵は湿地に進入できるが、戦列歩兵は進入できない。

 

 ゲームとしては、上記の歩兵を地図から除外してプレイを続ければ良い。

しかし、雰囲気重視の自家製ルールに捕虜ルールを追加しようと思い立った。

理由は、捕虜を助けるためにプロシア軍が積極的に攻撃に出ることを模擬する為である。

近くに居る味方が捕虜状態であれば、助けに行くのが普通である。上図の状況では、

プロシア軍の第9,12軽歩兵大隊が橋を渡って攻勢に出る事になる。

上図ではプロシア軍のVieregg擲弾兵大隊も危機なので攻勢にでるが、この大隊が

居ない場合には、捕虜の有無でプロシア軍の行動は変わる。

 A)捕虜が居ないなら、無理に攻勢にでる必要はなく、現在の位置を保持する。

 B)捕虜が居るなら、無理しても攻勢に出て捕虜を奪還する。

 

<個人的な感想>

 あくまで雰囲気重視のルールであり、精密な模擬を目指すものではない。上図の

状況では、捕虜奪還作戦が発動されるのは当たり前であり、その戦いを模擬するのは

意味があると思う。なお、上図の状況で捕虜と扱うのは”どうかと思う”が、士気の面では

崩壊して敵が接触すれば即時に捕虜になりうる状態と考えれば、脱走可能な捕虜と

扱っても良いと思う。

 

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