基本ルール第3版について(その6)

Clash of Armsの基本ルール第3版をLa Bataille de Lützenに
適用する場合に色々な疑問があると松浦さんがブログで述べている(その6)
私なりの回答を以下にメモしておく。

Q1. 視線(LOS)を妨害する地形にいるユニットに対しては、(必ず射撃できると規定されている
    隣接ヘクスからでない)2ヘクス以上先からは、射撃できないのでしょうか? 
    というのは、視線はヘクスの中央に引かれるとありますし……?

A1. 射撃できます。
    射撃できない条件は以下の通り。
    ”射撃するユニットのいるHEX中心と目標のいるHEX中心を結んだ直線が
     視線を妨害するHEXを横切る(*1)。”
    筆者注 (*1)横切るとはHEXを通過する意味で、妨害するHEXは含まない。
    例)
      下図①は横切っていないので射撃でき、②は横切っているので射撃できない。

    <補足>”必ず射撃できると規定されている隣接ヘクス”は下図の色替え部分を指すならば、
         高低差についての補足で、それ以外の地形については意味がないと思います。

Q2. 上記Q1と逆のパターンで、視線を妨害する地形にいるユニットは、2ヘクス以上先へは射撃できないのでしょうか?

A2. 射撃できます。理由はA1.と同じです。

Q3. バタイユ第3版の砲兵ルールの2つ目のブロックに「砲座砲兵はformedの歩兵とのみスタックできる」とありますが、
    「formed」とは何を意味しているのでしょうか……? 混乱/敗走状態ではない、とかでしょうか?

A3. ”混乱/敗走状態ではない”と思います。ルールには明記されてはいませんが・・・。
    分かりやすく記載するにはformedではなく、p8のVoluntary Fomationsの方が良かった。

Q4. XXX周年ルールで、拡張横隊移動について(下図に引用)

A4. XXX周年ルールは余り詳しくないので、他の人の回答を参考にしてください。
    以下は個人的な感想です。

1)上図の例:の説明にあるように、横隊は1HEX移動毎に余分に1移動力消費する。
  その為、60度右旋回するには移動力1+余分の1移動力=2移動力が必要になる。
  120度右旋回するには、更に移動力1+余分の1移動力=2移動力の合計4移動力が必要になる。

2)XXX周年ルールは第3版と違います。
  この違いはデザイナーの考え方の違いと思います。
  戦列歩兵大隊・中隊の隊形の図を見て貰えば分かると思いますが、
  縦隊で右旋回する場合でも、先頭2ケ中隊の後を後続の中隊が続けば良い。
  横隊では”そう簡単”ではなく、隊形を整えで移動するためには時間がかかる。
  右端と左端の距離が182mもあれば、同期して動くには訓練と合図が必要である。
  以下は自分の推測ですが、
  第3版(Marshal Enterprise)のデザイナーは、次のように考えた。
  「1ターンの時間(20分)で移動できる目標までの行進速度を指揮官達(各中隊長の大尉8人)は
   計算するのに2移動力の時間を使い、その後は通常の行進と同じ移動を行う。
   中隊内では、例えば端にいる大尉に合わせて伍長・兵士が行進する。
   従って、移動開始に2移動力の減算をするだけで、後は通常の移動と同じにする。」

  XXX周年ルールのデザイナー(Clash of Arms)は、1ターンの時間(20分)で移動できる目標
  ではなく1HEX(100m)移動できる行進速度を計算し、時間は1移動力の時間と考えた。
  その為、1HEX移動毎に余分に1移動力消費する。

  違いは下図(基本ルール第3版について(その5)と同じ図)のようになる。
  黒数字がXXX周年ルールで、赤数字が第3版ルール。

 

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