ラシン(Raszyn)の戦い(1)

 ME版ラシン(Raszyn)の戦いのVASSALモジュールを試作したので、ソロの

プレイテストをした。なお、OOBはME版を基に指揮官を追加してグループを

変更している。これは、主な戦場が3ヶ所に分かれている事とザクセン部隊を

纏める為である。前回VASSAL試作したリンブルグの戦いと同じ自家製指揮

ルールと基本ルール変更を使った。

ルール変更

<変更したOOB>

OOB_Raszyn2a

<開戦直前の部隊配置>15:40開始前

今回はシナリオ1を使うので、ポーランド軍に増援師団は到着しない。

RaszynMap1540_W840a

1)ポーランド軍の方針

 A)右翼にあるMichalowiceと左翼にあるDawidyには、史実に沿って各々1ヶ旅団を配置。

 B)Dawidyの西側にある高台にはザクセン部隊を配置。ここの渡河点にある橋は壊れている

  ので、強行渡河(渡河後に混乱になる)か舟橋による渡河しかない。

  ザクセン部隊は、損害を受けると1時間毎に離脱判定(1/6の確率)を行うので、

  なるべく温存したい為。

 C)Raszynには前衛部隊、予備部隊、騎兵部隊を集めて重点的に守る。

  (史実では河の南岸で主に戦ったが、ここは好みで橋を頼みとした防御にした。)

2)オーストリア軍の方針

 A)MichalowiceとDawidyには、各々1ヶ旅団を送って攻略を目指す。

 B)Dawidyの西側にある高台地区は無視する。軍団直轄の舟橋中隊が4ヶあるが、

 軍団長から3HEX以内に行動範囲が限定される。そうすると、軍団直轄部隊と騎兵

 部隊、歩兵1ヶ旅団も一緒に移動することになり、攻撃の重点がここになる。

 しかし、勝利条件にない地点を攻めるのは無駄であるので、無視することにした。

 C)Raszynは歩兵2ヶ旅団、軍団直轄部隊と騎兵部隊で攻略を目指す。

 

<指揮ルールの補足>

1)軍団長の指揮範囲は、両軍とも10HEXとした。

2)独立して戦う旅団長は、次の制約を付けた。(事前に命令を受けたものと見なす。)

 A)ポーランド軍の右翼、左翼、ザクセン部隊長は、守備する村・高台HEXから

  6HEX(師団長と同等)以内に行動範囲が限定される。

 B)オーストリア軍の右翼と左翼の旅団長は、各々の目標に向かい、渡河地点に

  ある橋の南端HEXから6HEX以内に入ると、その範囲内に行動範囲が限定される。

  但し、目標を攻略後は、目標の村HEXから6HEX以内に限定する。

 C)上記以外の指揮官は、軍団長・師団長の指揮範囲に居ないとペナルティを受ける。

3)上記の命令を変更するか新規の命令を伝える場合には、軍団の副官を派遣して、

 旅団長のHEXに到達した後に有効になる。

 例1)ザクセン部隊を他の場所に向かわせる(RaszynかDawidy)。

 例2)ザクセン部隊から1ヶ大隊をDawidyに居る左翼部隊に派遣する。

 

<個人的感想>

 指揮ルールは、少し面倒な所はあるが、指揮官の位置を考えながら戦うので、

面白い。例えば、旅団長が前線部隊から3HEXの範囲ギリギリのHEXにいると、

前線部隊が白兵戦に勝って前進する場合に、次のターンで指揮範囲外になり、

前進・白兵戦ができなくなる。その為、最小でも前線から2HEX以内に居ることを

心掛ける必要がでてくる。

 

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