指揮範囲外の部隊は指揮下にない

自家製ルールでは指揮範囲外の部隊は指揮下にないものと見なす。
しかし、一定の条件で部隊単独でも指揮下にあると見なすルールを追加する。
(注)ここで部隊とは指揮官を除くユニット(駒)を意味する。

その理由は、下図網掛け領域内にいる部隊を上手く脱出させる為に、
各部隊に”シャンポベール村へ後退せよ。後退方向に敵がいれば各自交戦して排除せよ。”
との命令を出す事で各部隊が指揮下にあるものと見なす為である。
そうなれば通常の移動力で各部隊は適切な後退ができる。
指揮範囲にいないと移動力が半減(小数点以下切り捨て)するので、逃げ切れない。
なお、網掛け領域外の下方に連合軍の歩兵2ケ大隊、砲兵2ケ中隊がいるが、敵騎兵の臨機突撃範囲内に
いるので実質的に身動きできない(後退できない)。

【追加ルール】
総司令官またはその代理指揮官がいるHEXから12HEX(*1)以内にいる全部隊に対して、
一律の”目標と行動内容”を命令することができる。
この命令は目標を達成するか新しい一律の命令が出るまでは有効で、その間は全部隊が
指揮下にあるものと見なす。
(*1)伝令が1ターンで到着できる距離24HEXの半分で、そのターン内に命令発行・受理ができるものと見なす。

<個人的な感想>
今回の場合のように秩序だった後退が難しい場合は、”とにかく自力で逃げろ”というような
体裁などにこだわっていられない総退却の命令が当てはまるので、追加ルールが有効である。
一律の命令を受け取った部隊は、上図の例では左方向に後退する。
下方向は敵騎兵がいるので自殺行為であり、脱出口のある左方向に向かうのが合理的である。
この事をルールで明記する必要はないと考えた。(普通に考えればそうなる事をルール化する必要はない為)

普通の会戦での行動であれば、全部隊に対して一律の”目標と行動内容”を命令する事はない。
状況に応じて軍団・師団・旅団レベルで個々の行動を行うのが一般的である。
その個々の行動を制御するのが指揮官の役目であり、指揮ルールで模擬している。