前回までに調べた騎兵指揮官の年齢別生存率を計算してみた。%以外は人数表示。
ナポレオン戦争が終わった1815年11月20日時点で生存している人を数えた。
なお、指揮官の年齢別は1805年戦役時点での年齢を基にしている。
年齢 | 総数 | 生存数 | 生存率 | 戦死 | 病死 | 刑死 |
30歳代 | 13 | 7 | 54% | 3 | 2 | 1 |
40歳代 | 20 | 16 | 80% | 1 | 3 | 0 |
50歳代 | 8 | 6 | 75% | 1 | 1 | 0 |
戦死した指揮官の名前・死亡時年齢、死亡日付と致命傷を受けた戦いは以下の通り。
名前(年齢) | 死亡日付 | 致命傷を受けた戦い |
Fornier(45) | 1806/12/26 | Golymin |
d’Hautpoul(52) | 1807/2/14 | Eylau |
Lasalle(34) | 1809/7/6 | Wagram |
Montbrun(42)*1 | 1812/9/7 | Borodino |
Bessiers(44)*1 | 1813/5/1 | Weißenfels(Lützenの前哨戦) |
年齢に関係ない死亡率、死亡原因を纏めると以下になる。単は%。*2
死亡率 | 戦死率 | 病死率 | 刑死率 |
29 | 12 | 15 | 2 |
なお、刑死したのはMurat元帥(48歳)*1で1815/10/13に銃殺される。
(注記)
*1 指揮官の年齢別は1805年戦役時点での年齢を基にしているので、30歳代の指揮官に含む。
*2 1805年戦役では騎兵部隊の指揮官ではないが、ネイ(Ney)元帥は元々騎兵指揮官上がりなので、
彼を含める(1815/12/7に銃殺される)と以下の割合になる。
死亡率 | 戦死率 | 病死率 | 刑死率 |
31 | 12 | 14 | 5 |
<個人的な感想>
1805年戦役で30歳代指揮官の生存率が異常に低い。若さゆえに無理する為かもしれない。