今回はハレの戦いである。整理したものは以下の通り。
内容 | フランス軍 | プロシア軍 | 武器性能比 (プロシア軍/フランス軍)
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初期戦力 | 残存戦力 | 初期戦力 | 残存戦力 | 第1法則 | 第2法則 | |
史実 | 20594 | 19794 | 16000 | 11000 | 0.16 | 0.239 |
第1次 | 19400 | 18400 | 14950 | 13400 | 0.645 | 0.86 |
第2法則が当てはまるように見える。ハレの町郊外での戦闘なので、広域な戦場であり、
戦力の2乗が効いていたと判断する。ただ、ハレ町を抜けるのに時間が掛かったので、
その分の戦力集中低下が武器性能比を小さくしていると思う。
<全体的な結論>
ランチェスターの法則はバタイユゲームに当てはまる。(第1、第2法則とも戦況に応じて適用できる)
<個人的な感想>
史実にランチェスターの法則が全く当てはまらない理由は分からない・・・。指揮能力の差、兵士の疲労度、
兵士の質、戦場の地形などが戦力・武器性能と同程度の影響があるのかもしれない。
当初は、バタイユゲームも史実と同程度の的中率になると思っていたので、上記の全体的な結論は意外である。
なお、ラシン・シェンカーバン・ハレの戦いでは、一部の例外(第3次ラシンの戦い)を除いて、武器性能比は
1に近くなるのが妥当と判断した(両軍に目立つような差はないので(*1))。
(*1)1806年のプロシア軍はフランス軍に比べて、指揮官・兵士とも劣っていたので、上記ハレの戦いの
武器性能比が1よりも低くなるのは、当たり前かもしれない。
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