陸軍大臣ベルナドット(2)

 軍隊が最も要求している食べ物、衣服、物資、賃金に応えるにはお金が必要である。

ベルナドットは、新たに任命された財務大臣のランデ(Robert Lindet)にお金の引き出しを

直談判したが、丁重に断られた。それに激高したベルナドットは剣を抜いて、脅かしすほどであった。

しかし、ランデは財務省各部門の長を集めて、国庫は空である事をベルナドットに納得させた。

その後、財務省は銀行家と交渉してお金を集める事に成功した。喜んだベルナドットは、

8月にイタリア方面軍司令官のジュベールに手紙を出している。

”今日から20日後、30日後、40日後に各々200万フラン(現在の金額で約48億円)を国庫から

引き出せる事になった。ジェノバの銀行家に保証しても良いし、この金を当てにして他の誰からでも

必要なものを提供して貰うように。近いうちに、私がどうやってお金を引き出せたか、君に教えてあげよう。”

 

<個人的な感想>

 ウィーンでの三色旗事件でもそうであったように、ベルナドットは激高すると剣に手をかける癖が

あったようである。それでも官僚の説明をよく聞いて納得した点は評価できる・・・。

 

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