シェンカーバンの戦い(1)

 バタイユゲーム支援ツールの評価をする為に、ME版シェンカーバン(Schöngrabern)の

戦いをソロプレイする。今回作成したVASSALモジュールを使っている。

ME版オリジナルからの主な変更点は、次の2つ。

 A)両軍の砲兵は、自家製ルールの射撃力を反映。

 B)フランス軍指揮官にランヌ元帥と参謀長(第5軍団の首脳部)を追加。

その結果のOOBは以下の通り。

<開戦直前の部隊配置> 16:00開始前

1)ロシア軍の方針

 A)出来る限りワイン畑で戦って時間を稼ぐ。戦力の損害よりも時間稼ぎを優先する。

  21:00までに地図右端にあるGuntersdorf村を4HEX以上守れば勝利である。

 B)その為、最前線で隠れている軽歩兵(Jager連隊)とコサック騎兵は、その場を死守する。

  (特殊ルールにあるような自主的後退はしない。)

 C)初期配置では分散している砲兵、ロシア騎兵を司令部(HQ)右上にある高台付近に

  集結させて、戦力を中央に集中する。

2)フランス軍の方針

 A)ロシア軍の中央を突破して、地図右端にあるGuntersdorf村の占領を最優先にする。

 B)しかし、ウディーノ擲弾兵師団は精鋭部隊なので、いざという時まで温存する。

  (中央突破の機会が来たら投入)

  代わりにスーシェ師団とレグラン師団を第1線に出して、ロシアの2ヶ旅団を攻撃する。

 C)シェンカーバン村の上部にある高台からはワイン畑全体に射撃できる(*1)ので、

  砲兵を集中してロシア軍最前線の部隊を目標にする。

  (*1)自家製ルールでは、高台に配置しても有効距離は8HEXまで。また、ワイン畑では

    跳弾の効果がない。

3)ロシア軍の隠れた部隊の扱い

 隠れた部隊+指揮官の計6ユニットとダミー6ユニットの配置を決める事ができる。しかし、

 ソロプレイでは見えてしまうので、以下の扱いとした。

 12ヶの番号のユニットを、実際に部隊を配置したいHEXに置く。フランス軍が隣接した時に

 サイコロ2ヶを振り、その目と部隊名の表から実部隊かダミーかを決める。

 ・1つ目の賽の目が奇数なら実部隊、偶数ならダミー。

 ・2つ目の賽の目で実部隊を決める(予め1〜6に部隊名を割り当てた表を作っておく)

 

<個人的な感想>

 ワイン畑ではフランス軍に次の不利な点があり、難しい戦いになりそうである。

 ・騎兵突撃ができないし、砲兵が射撃隊形をとれない。(騎兵と砲兵の優位を活かせない)

 ・歩兵同士の戦いでも、お互いに1ヶ大隊当たり3戦力までしか白兵戦に参加できない。

  (戦力の優勢を活かせない)

 場合によっては、ランヌ元帥が陣頭指揮して突破を図る事も選択肢に入れる。

 (その為に追加している訳ではないが・・・。戦死するには早いし・・・。)

 

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