バタイユゲーム部隊配置計画

部隊配置は色々と悩ましい。いくつかの案が考えられるが、どれが
良いかはプレイしてみないと何とも言えない。
例として仮想クルムの戦い(史実とは全く違う)ロシア軍第14師団の配置を考える。

1.前提
(1)ロシア軍第14師団は下図赤枠内が守備範囲である。
(2)フランス軍は全体的にロシア軍よりも戦力が優勢である。
(3)ロシア軍の目標は夜が来るまでフランス軍を足止めする事である。
   →第14師団は赤枠内に戦線を維持する。最低でも左側の小川に防衛線を築いている。
(4)フランス軍はAM11:00には行動開始が予想され、PM7:00には夜になる。
(5)本日の月照度は10%で目視できる夜間最大距離は200m(2HEX)であり、
   フランス軍は夜戦を行わない。
(6)ロシア軍第14師団の戦力は、以下の通り。
   砲兵1ケ中隊(6ポンド砲12門)、戦列歩兵3ケ大隊(1500人)と
   臨時に配属された近衛猟兵3ケ大隊(900人)。

2.部隊配置案(以降の図は上図を90度反時計回りに回転し、拡大した)
2.1 案1 水際防御
    守備範囲の最も敵側の小川を防衛線として、出来るだけ戦線を維持する。
    中央を主力(砲兵と戦列歩兵)とし、両翼は近衛猟兵が散開隊形で守る。
    予備兵力は中央に戦列歩兵1ケ大隊、近衛猟兵1ケ大隊とする。
    この案は後退できる余地が大きいので時間が最も稼げるはずである。
    予備兵力を回しても維持できない見込みの場合は、順次後退し包囲されないように気をつける。

    この案の欠点は、フランス軍が高台に重砲兵(射程800m)を置いた場合に、第1線部隊が
    全て射程距離内に入ってしまう事である。砲撃で混乱・潰走すると兵力が少ないので戦線の維持が難しい。

2.2 案2 後方待機
    上記案1の欠点を回避するために、重砲射程距離外で戦線を張る。
    この案の欠点は2つ。
    1)フランス軍が白兵戦を仕掛けやすくなる(間に小川があると失敗する確率が高くなる)。
    2)砲兵の後退が難しい。後退方向に小川がある事、展開隊形から索引隊形に変える必要がある事から
      最悪の場合に砲兵を置き去りにする可能性が小さくない。(上記案1でも同じ)
      →兵力が少ないので砲兵1ケ中隊でも失うと戦力低下が馬鹿にならない・・・。

2.3 案3 主防衛線維持
    初めから下図の主防衛線(Straden村があり、戦線の幅も狭く小川がある)で頑張る。
    基本的に後退はしないで、戦力不足なら軍本隊から増援を貰う。
    砲兵は展開隊形のまま最後まで現在位置を死守する。
    この案の欠点は時間稼ぎが小さい事である。(主防衛線までフランス軍は直接行軍できる。)

<個人的な感想>
どの案も一長一短で判断に迷う。更に陣形については他にも色々な変形が可能である。
例えば、下図のように近衛猟兵を第1線に配置して時間稼ぎし(白兵戦前に後退、射撃で敵戦力を少しでも削る)、
小川を渡って後退した後は予備戦力として危険な箇所に投入する。近衛部隊なので士気が高く、混乱・潰走する可能性は低い。
個人的には下図の案3変形版の配置を取りたい。

なお、ロシア軍は横隊を基本とする。戦力が小さくで2HEX展開はギリギリであるが、
戦力に比べて戦線が広いのでやむなし・・・。とても縦隊では戦線を張れないし、射撃防御力が小さいので
戦力損失→混乱となり戦線に穴が空きかねない。

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