ME版基本ルール(2022July)の変更点

バタイユゲームのME版基本ルール(2021Julyから2022Julyへ)の変更点を簡単に纏めてみた。
誤記訂正や単純な補足説明は省略して、ルールの変更や曖昧さを明確にした点に限定する。
なお、Marshal Enterprisesのホームページから2022Julyがダウンロードできる。

1.概要
  ルールの明確化や補足説明が主で、ルールの変更は騎兵突撃である。
  なお、2022となっているがLa Bataille d’Heilsberg(2022年販売)に付属していたのは
  2021July版である。

2.明確化詳細
(1)砲兵
   勾配を含むHEXにおいても展開隊形にする事ができる。(p26)

(2)騎兵突撃
 (A)騎兵は突撃開始時に目標を視認する必要がない(下図上部の緑色)。(p38)

 (B)歩兵は方陣を組むためには騎兵を視認する必要がある。
    (p38上図下部の緑色とp39下図の緑色)

 (C)補足
    騎兵突撃ルールの力学を考えれば、騎兵の支援なしに歩兵が陸路を移動するのは非常に危険である。(p40)

3.ルールの変更
  次のルールを追加する。(p25)
  ”歩兵は 2 ヘクス以上離れた地点から突進してくる騎兵を視認 することができない。”

<個人的な感想>
p25のルール変更は疑問である。これを厳密に適用すると騎兵突撃中に方陣を組めるのは2HEX以内になる。
これは余りに歩兵に不利であるし、方陣実現表にある3,4Movement Points(HEXと同等)は意味がない。
おそらく直ぐ上の文章の補足を独立した文章にしてしまったと思う。
方陣と同じHEXにいる騎兵は視認できずに、離脱した2HEXから視認できる。
→two or more hexes awayではなくthree or more hexes awayが正しいと思われる。