つづき
4.難しい理由
(1)相続
(A)法律
男子優先の上に下図のようにほぼ均等に直轄領が分配されるので、
次世代の嫡子は直轄領が1つしかない事もある。(称号=領国)
封臣領は一定割合の税金しかとれないので、直轄領が少ないとお金が不足する。
常備軍や傭兵もお金がかかるので、領土拡大が難しくなる。
(B)ニー・ロザン家の場合
第8代目が直轄領7、封臣領33まで拡大したが、下図のように男子が4人もいたので
第9代目は直轄領3、封臣領34になった。税金収入が半分未満になり、軍事力も低下。
(2)称号争い
(A)称号の請求権
上記アイルランド王の場合には長男以外の3人も王位を請求する権利が与えられる。
その為、兄弟に強力な支援者(封臣も含む他の領主)が付くと王位争いが生じる。
(B)ニー・ロザン家の場合
第10代目になった途端、叔父のバードラグ2世を王位に押す勢力が結集して王位争いが生じた。
軍事力が劣勢なので敗北し、アイルランド王は叔父のバードラグ2世が継承した。
王位を失ったので、その臣下のマンスター公爵(直轄領3、封臣領3)になる。
その後は周囲の勢力が強いし、同じ臣下同士の戦争は厳しい条件があるので難しく領土拡大はできなかった。
下図のようにマンスター公爵のまま第11,12代目となり、第12代目で断絶した。
次回へつづく
<個人的な感想>
第10代目で王位争いに負けた事が大きい。まさか身内(叔父であり、臣下でもある)から
王位を譲れと迫られるとは思いもしなかった・・・。