ハッセンハウゼンの戦いに第1軍団が参加したらどうなるかという仮想シナリオを検討する。
1.背景
Mustattackで”ふぃろもるふ”さんが仮想シナリオをプレイする際に
第1軍団来援のスケジュール案を募集していた。
2.前提条件
(1)日の出・日没・薄明
1806年10月14日のイエナ付近(ハッセンハウゼンも同様)のデータは、次のとおりである。
・薄明(朝方) 5:54、 日の出 6:27
・日没 17:18、 薄明(夕方) 17:51
(2)天候
Histoire-Collections-Jena-Auerstaedt p41,43によれば、6:00から9:30までは霧、
その後は晴れである。
3.仮想シナリオ
2つのシナリオが考えられる。
3.1Naumburgから第1軍団と騎兵軍団(共にベルナドットが司令官)が同行する。
(1)スケジュール
1806年10月14日 ドルンブルクに記述があるように、Naumburgで第3軍団と一緒に
行軍する提案があったようである。
第3軍団と同じ進入口から以下のスケジュールで増援として登場する。
11:00 デュポン師団
11:40 ドルーエ師団、第1軍団砲兵部隊、ベルナドット元帥
12:20 リヴォー師団
13:00 第1軍団騎兵部隊
13:20 竜騎兵第4師団(Sahuc少将)
14:00 竜騎兵第3師団(Beaumont少将)
14:40 軽騎兵師団(LaSalle少将)
(2)根拠
下図はMilitary History and Atlas of Napoleonic WarsのMAP63の抜粋である。
・アウエルシュタット方面に向かうには第3軍団の方が近いので先行する。
・位置的に近い第1軍団が後続するのが妥当である。
・騎兵部隊は後衛として位置的に近い順にSahuc、Beaumont、LaSalle(軽騎兵)とするのが妥当である。
・師団または旅団単位に行軍し、師団の長さは40分相当(行軍速度3km/hで距離2km)と考える。
→イエナの戦い仮想シナリオ検討(6)で部隊行軍時の長さ2から3kmと推測した。
次回へつづく
<個人的な感想>
このオプションが第1と考える理由は、2ケ軍団がバラバラになるよりも一緒の方が
両軍団とも安全と思うからである。
このオプションをベルナドット元帥が選択しなかった理由は、ベルティエ元帥からダブー元帥宛の
命令書にベルナドット軍団がドルンブルクに居る事をナポレオンが希望していると明記されていた為。
→1806年10月14日 ドルンブルク参照。