”残念だが、君達と別れる事になった。私はイギリス方面軍に異動するが、
君達と共にある強みを奪われた。君達はディリエ将軍の下に配属されるが、
彼は賢明で用心深い将校である。
君達の名声を維持して欲しい。それには、私が要求した厳しすぎない規律が必要である。
寛大で良い兵士になって欲しい。住民たちの負担を、できるだけ軽くして欲しい。(*1)
ライン地方への出征とイタリアでの勝利の幸せな思い出を常に思い出して欲しい。
理想を実現する為には、君達の魂を高揚させよ。
思い出して欲しいが、君達の将軍は、君達と同じ階級から出発している。(*2)
君達の頭上にある勝利の月桂樹を汚さないように。
君達の栄光を持続して欲しい。それは、掴むよりも難しいかもしれないが。
私は、君達と再び一緒になれるという希望を捨てていない。(*3)
もし、その時が来れば、それは私の生涯で一番輝かしく、幸せなものの1つである。”
(*1)イタリア方面軍の他の部隊のように略奪するな との意味と思われる。
(*2)ベルナドットは、文字通り一兵卒から出世した。
(*3)結局、ナポレオン帝国時代でも一緒になる事はなかった。
<個人的感想>
第15軽半旅団は、グラディスカ要塞戦で活躍した事もあり、ベルナドットには
強攻策で多数の死傷者を出した苦い思い出と共に愛着があったように思える。
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