ナポレオンとベルナドットの初対面

 1797年3月にパドバにて初めて対面した。その時の、相手の印象は

次の通りだったとの事。

1)ナポレオンから見たベルナドット

 古き良き騎士道に共和主義を加えたものを信奉している男である。

2)ベルナドットから見たナポレオン

 25,6歳の若者なのに、50歳の雰囲気を漂わせている。

共和制には、良くない前兆である。

 

 ナポレオンがベルナドットの師団を閲兵した際に感じた事は、

”美しく、良い状態にあり、規律も保たれていた”。どちらかと言うと、

だらしなく、荒くれ者のイタリア方面軍の兵士と対照的な事に

驚いたようである。略奪が当たり前のイタリア方面軍と略奪禁止の

サンブル・エ・ミューズ軍では雰囲気も違うのは当然。

 

<個人的感想>

 どちらも相手を良く思わなかったような感じである。ナポレオンから

見れば、扱い難い人物。何かを信じている人は、それから外れた事を

要求されると拒絶する。

ベルナドットから見れば、”普通の人間でなく、何やら悪い予感がする”。

人柄の良いジュールダンや目を掛けて貰ったクレベールと比べて、

余りにも違うので、好き嫌いよりも違和感があったと思われる。

 

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