ナポレオン戦争時代のフランス指揮官の制服について、気になったので少し調べて見た。
1)ナポレオン
有名なのは、下図のように猟騎兵大佐のジャケット(暗い緑)の上にグレーのコートを
羽織り、片手をヴェストに入れているポーズである。ズボンは白。
2)元帥
ジャケットが紺色でズボンが白。ジャケットは下図左側のように金の模様が
沢山あり、少将(General de Division)よりも幅が2cm広く8cmある。
3)少将(General de Division)と准将(General de Brigade)
下図が少将で、ジャケットが紺色でズボンが白。元帥に似ているが、襟の刺繍幅が小さい。
下図が准将で、 ジャケットが紺色でズボンが白。刺繍の幅が狭く、襟も縁取りのみ。
4)大佐
大佐から少尉までは兵士と同じ制服で、金色の肩章がある事が違う。また、
大佐から少佐まではplumeと呼ばれる帽子飾りがあり、階級で色が違う。
大佐:白、 中佐;白と赤は半分づつ、 少佐;赤
下図は戦列歩兵大佐の例。
5)中佐と少佐
下図の左が軽歩兵中佐(基準と異なり全て白いplume)、右が戦列歩兵少佐。
6)大尉から少尉
下図の左から右に大尉、中尉、少尉である。
中尉の肩章に1本の赤線が入っているのが分かる。
少尉には見えないが、戦闘などで消耗して見分け難くかったらしい。
7)肩章
大佐から少尉までは下図のように肩章が違う。
少佐から少尉までは、右肩の肩章はモールの飾りがない。
<個人的感想>
少佐から少尉までは肩章では見分け難い。当時もそうだったらしい。
少佐のplumeの色が擲弾兵など精鋭部隊と同じ赤なので、これも分かり難い。
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