1810年のベルナドット(1)

5月にスウェーデン皇太子カール・アウグストが事故死した事により、
跡継ぎ問題が生じた。
ナポレオンは、デンマーク王を推奨したが上手くいかなかった。
そうこうしているうちに、スウェーデン軍人のグループは、
フランス軍元帥を跡継ぎにして、かつての栄光を取り戻そうとしていた。
彼らが選んだのが、北部ヨーロッパで最も有名なベルナドットである。
リューベックの戦いでスウェーデン捕虜を寛大に扱ったことも知られていた。

6月メルナー男爵・中尉がベルナドットに面会し、その旨を伝えた。

ベルナドットはナポレオンの承認とスウェーデン王の希望がなければ、受けることは出来ないと回答した。
その後、スウェーデン軍のヴレーデ伯爵・大将が跡継ぎになる為の援助を申し出てきた。

そこで、ベルナドットは26日にナポレオンへ上記の話を手紙で伝えた。
ナポレオンは、取るに足らない話として気にしなかったらしい。
その理由は、スウェーデンがアウグステンブルク公を跡継ぎにする予定と聞いていた為である。

<個人的な感想>
ベルナドットがナポレオンへ知らせたのは、話が大きくなってきて、
疑われることを恐れた為と思われる。