1796年戦役のベルナドット(5)

 8月に入ると更に東に進攻し、ベルナドット師団は10日にはニュルンベルグを占領。

ジュールダンの本隊は、ニュルンベルグに到着に東へ向かい、アンベルグ経由で

ナーブ川まで進出。ここで、オーストリア軍が戦線を保持した。

ベルナドット師団は側衛としてノイマルクトに移動し、20日に到着した。

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 ノイマルクトにてカール大公のオーストリア軍20000人が北上して来ることを

掴んだベルナドットは、ジュールダンに報告すると共に、ライン軍司令官のモロー

にも連絡した。その手紙を意訳してみた。

”市民将軍閣下、カール大公が20000人と共にドナウ川を渡り、ジュールダン軍に

向かってくるとの情報を得ました。ドナウ川南岸に少数の部隊を残し、この作戦行動が

貴方に漏れないようにしています。昨日は、彼の部隊と終日戦いました。

この情報を取り急ぎ伝えます。情報の確度が高い事を保証します。

本日の昼には、サンブル・エ・ミューズ軍の右翼に対する全面的な攻撃で

あるとの布告が出されました。

閣下、貴方はカール大公の大胆な行動を後悔させることのできる位置に

いる事が分かると思います。

貴方の偵察部隊が、このような情報を伝え損なう事を心配して、この手紙を送ります。”

 

<個人的感想>

 機転を利かせてモローにも連絡した点は立派である。モローが機敏に

行動すればカール大公の部隊を挟み撃ちにできる。

 

<リンク>

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