フランス歩兵の帽子

 フランス歩兵の帽子について、気になったので少し調べて見た。

兵士については、次の3タイプある。

1)三角帽子(chapeau)

 フランス革命戦争時は、これをかぶっており、ナポレオンが皇帝になった後は、

次のシャコー帽子に代わった。

chapeau_500

2)シャコー帽子(shako)

 ナポレオンが皇帝になった後は、この帽子が一般的になる。

shako_430

3)熊皮帽子(Bonnet à poil)

 精鋭の擲弾兵(grenadier)または精鋭軽歩兵(carabinier)がかぶる。

なお、ナポレオンが皇帝になって帝国親衛隊ができた以降は、

一般歩兵の擲弾兵と精鋭軽歩兵は、シャコー帽子になった。

また、親衛隊でも老親衛隊(擲弾兵連隊と猟兵連隊)だけが、

この熊皮帽子をかぶることができる。

bearskin

<帽子の上に乗せる飾り>

 丸いものはpompom、長いものはplumetと呼ばれるもので、歩兵区分により

次のように色が決まっている。なお、戦列歩兵の精鋭が擲弾兵、軽歩兵の

精鋭が精鋭軽歩兵(carabinier)である。機動歩兵は、散開隊形で前衛などを

務める部隊である。

歩兵区分

戦列歩兵

(Ligne)

軽歩兵  

(Légère)

精鋭歩兵

(Grenadier,Carabinier)

機動歩兵

(Voltigeur)

 青 緑 赤

 

<個人的感想>

 赤が一番目立つので精鋭歩兵が身に着けるのは納得する。なお、ナポレオンが

皇帝になってから老親衛隊だけが熊皮帽子をかぶるようになった事は、少し行き過ぎ

のように思う。一般歩兵の擲弾兵から不満が出たと思われる。

 

<リンク>

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