基本ルール第3版について(その8)

Clash of Armsの基本ルール第3版をLa Bataille de Lützenに
適用する場合に色々な疑問があると松浦さんがブログで述べている(その8)
私なりの回答を以下にメモしておく。

Q1-1. 白兵戦で防御側が村や町にいる時に、防御側に有利な修正というのは何もないのでしょうか?

A1-1. 白兵戦が起こった場合には何もありませんが、白兵戦前の士気チェックが不要となる利点があります。
      平地ならば防御側が士気チェックに成功しなければ、混乱して後退する事になるので有利です。
      攻撃側が白兵戦前の士気チェックに失敗すれば白兵戦は起こりません(防御側としてはありがたい)。

Q1-2. この時代の白兵戦は建物を利用して防御側が有利になるようなものでは全然なかった、ということでしょうか?

A1-2. 村や町の建物ならば白兵戦(銃剣や殴り合い)に影響がないとの製作者の考えと思います。
      教会などの堅固な建物の場合は、下図のように参加兵力制限を掛けることで防御側を有利にしています。
      →18戦力で攻めても6戦力しか実質的に戦えない。(Lützenルールp21左上のc項から引用)

    [補足]Lützen以外のバタイユゲームでは更に、防御側有利になるような特殊ルールがあります。
        但し、Marshal EnterprisesとClash of Armsで扱いが違うし、ゲーム毎にバラバラなものもあります。
        興味があればこちらのWEBページを参照下さい。

Q2. 方陣のあるヘクスにもZOCがあるということにしてしまえばいいような気がしましたが、どうでしょうか?

A2. 自家製ルールとして使うなら問題ないと思います。
    自分の場合は方陣のあるヘクスにはZOCなしとしています。その結果、以下の扱いをします。
    a)方陣のあるヘクスから隣接ヘクスへ敵が出た時には臨機射撃なし。
    b)方陣のあるヘクスでは敵の隊形変更・方向変更はできない。(第3版ルールに明記はない)
     同じヘクス内で混戦中なので双方とも交戦前の隊形を維持するか、片方が隣接ヘクスへ後退するしかない。
     例外として方陣側の戦力が3未満となった時に縦隊に変わる(敵の臨機射撃なし)。

Q3. 方陣のあるヘクスで拡張状態でない敵ユニットが移動セグメント中に方向転換するのには
    移動力を消費しないので、ルール上は臨機射撃を受けない。別に(現実に照らしても)問題ない……?

A3. 第3版ルールに明記はないので、自家製ルールとして使うなら問題ないと思います。
    同じヘクス内で混戦中(銃剣や殴り合いの距離)で、部隊としての方向転換は現実的には難しいと思います。

Q4. 歩兵縦隊が、方陣のあるヘクスに入った時、方陣側はその敵の歩兵縦隊に対して、同一ヘクス内で防御射撃する、
    という理解でいいでしょうか?

A4. 良いと思います。

Q5. 歩兵縦隊は同一ヘクス内で攻勢射撃をしていい、という理解でいいでしょうか?

A5. 良いと思います。

Q6. 方陣からの射撃に使用できるインクリメントの割合についてですけども、
    「全インクリメント」(P10)というのと「2/3インクリメント」(P24)という記述はどう(理解)したらいい?

A6. 「全インクリメント」(P10)を優先した方が正解と思います。
    個人的な理解は以下の通りです。
    a)方陣と同じヘクス内まで進入・留まる際の防御射撃は1/3戦力✕チャート値。
     (同じヘクス内でも方陣の前面に留まるので縦隊への攻撃と同様に臨機射撃が無い。)
    b)但し、騎兵の場合は歩兵と違って静止戦闘よりも機動戦闘が主になるので
     下図のように方陣の周りを駆ける事になり、結果的に全周から射撃を受ける。

Q7. 白兵戦を仕掛けてくるわけではない敵騎兵、敵歩兵が、方陣のあるヘクスに留まっている状態で
    方陣側の攻勢射撃のタイミングを迎えたら、その方陣はどれだけのインクリメントを使用できるのか?

A7. 「全インクリメント」です。

Q8. 拡張横隊と拡張散兵が、その片方のヘクスに白兵戦攻撃を受けた時のその1ヘクスにおける防御側の白兵戦力について

A8. 下図の例で説明します。フランス軍の軽歩兵大隊左右2つの戦力は6,白兵戦値が12とします。
    左側の拡張横隊が攻撃を受けると12÷2(1ヘクス分)=6が白兵戦値。
    右側の散兵の半分(1ヘクス)が攻撃を受けると12÷2(1ヘクス分)÷2(散兵の影響)=3が白兵戦値。
    なお、白兵戦攻撃を受けたフランス軍の戦力は左右とも6戦力÷2(1ヘクス分)=3が戦力数。

    

      

 

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