トリプラネタリーをプレイして、とても面白かった。
そこで製作者の他のゲームをプレイしたくなったので、
似たような小規模宇宙戦闘を扱ったメイデイをプレイする事にした。
しかし、ルールに疑問があるので以下の自家製ルールを追加した。
1.プレイする際の前提
(1)ルールは1980年版を使う。
(2)VASSALモジュールは使わない。代わりに画像ソフトGIMP3.0を使って、
マップ上のユニットを動かし、ベクトル(船の進行方向と速度)を描画する。
→トリプラネタリーで気に入ったので、オリジナルルールのカウンター方式は使わない。
(3)マップは背景色黒のHEXマップを自作した。
オリジナルは縦20横13HEXのマップ4枚であるが、大きめの縦90横70HEXマップ1枚とする。
(4)ユニットはVASSALモジュールの画像を流用した。
結晶砂煙幕(sandcasting)については、見易くする為に自作マーカーに変更した(下図左側の黒い雲)。
2.自家製ルール
1行目がオリジナルルールで、”→”の表示以降が自家製ルール。
2.1 移動
(1)現在位置カウンターが同じヘクスを占めている場合、艦船は衝突する可能性がある。
→衝突するかどうかの判定方法が記載されていないので、トリプラネタリーの衝突表を
参考に損害を以下とした。
賽の目 1~3:0、 4~5:1、 6:3
賽の目修正 (速度差-3)を加算する。
変更理由(基本的な考え方)は以下の通り。
・メイデイでは1回の損害が3を超えると船・ミサイルは爆発するので、1回の衝突での爆発を避けた。
・速度差0では損害無しとなるように賽の目修正を行う。(捕獲時の衝突を無効にする為)
・速度差が大きいと損害が大きくなるのは合理的である。
(2)目標船と現在位置・進路が一致する場合に捕獲(乗艦)できる。(下図)、
→目標船のM-dive停止、攻撃武器無効を条件に追加する。(トラベラーの基本ルール(Book5 p43下図))
トリプラネタリーでも無力状態の条件があった。
これに伴い、距離1以下では砲撃で目標を指定できるルールを追加する。(捕獲用)
ミサイル攻撃や衝突では損害部位を指定できないのはオリジナルルールのまま。
2.2戦闘艇
(1)戦闘艇の加速度は4Gでコンピュータ搭載なし(下図)だが、砲撃の賽の目補正は
小型船なので手動制御の補正(-4)をしなくて良い(2番目の図)。
→戦闘艇はコンピュータ搭載ありとし、小型船は手動制御の補正をする。
トラベラーの基本ルール(Book2 p18 3番目の図)では、コンピュータ搭載ありとなっている。
加速度も6Gだが、今回のシナリオ2では4Gとしてプレイする(性能の悪い戦闘艇を想定)。
オリジナルルールでは、戦闘艇よりも小型補助艇Ship’sBoatの方が加速度も良いし、
手動制御の補正がないなら砲撃も同等にできる。これは、疑問である。
少なくても砲撃にペナルティを付けて、戦闘艇の優位を保つほうが合理的である。
次回へつづく
<個人的な感想>
メイデイはトラベラー世界のゲームなので、トラベラーの基本ルールを前提にボードゲーム化している。
その為、トラベラーでは当然の事が省略されていると思われる。
疑問があれば、トラベラー関連(クラシック トラベラー)の資料を探す必要が出てくる。
これは、かなり高い壁である。好きでないなら、面倒な手間になる。
第5次辺境戦争、トリプラネタリーと面白かったので、メイデイについては壁を超える努力をしようと思う。