基本ルール第3版について(その2)

Clash of Armsの基本ルール第3版をLa Bataille de Lützenに
適用する場合に色々な疑問があると松浦さんがブログで述べている(その2)
私なりの回答を以下にメモしておく。

Q1. 防御/攻撃射撃して、士気チェックが必要になったら、すぐ(次の射撃の解決に移る前に)士気チェックする
    のでしょうか?
    それとも、すべての射撃後に、すべての士気チェックをするのでしょうか?(別に、好きなようにプレイしたら良いだけ
    なのかもしれません(^_^;)

A1. ルールに明記はありませんので、好きなようにプレイしたら良いと思います。
    私の場合は直ぐに士気チェックしています。(*1)
    (*1)ユニットが多いと、どれがチェック要か忘れるため。以降も同様。

    下図は攻勢射撃プレイの例。
    1)まず砲撃を行う。全砲兵ユニットが終わってから2)に進む。(*1)
      ①を目標にし、損害が出てモラルチェックが必要なら即時に行う。
    2)次に歩兵射撃を行う。
      ②を目標に射撃する。損害が出てモラルチェックが必要なら即時に行う。
      上記1)で目標が混乱後退していたら省略(ユニットもその場にいないし)。
      上記1)で目標が士気チェック不要なら、今回は士気チェック必要(2損害毎が一般的)なので即時に行う。
      上記1)で目標が士気チェック済なら、今回は士気チェックなし。

      ③を目標に射撃する。損害が出てモラルチェックが必要なら即時に行う。
      (第3版ルールでは左のユニットから右の順番に射撃を行うように記載しているが、
      私は好きにさせて貰っている。p5から6に掛けて、2番目の図に引用)


Q1追加. 士気チェックは1回だけというような話があり、まあ第3版でもそのようにしたらいいかなと思う。
A1追加. 第3版ルールでも士気チェックは1回だけです。(p26の右上で下図に引用)

Q2. 拡張横隊/散兵が混乱した時、拡張状態はどうなるのでしょうか?
A2. 拡張状態はなくなり、マーカーは削除する。
    拡張も混乱も隊形の1つなので、1ユニット1隊形の原則から混乱になります。
    (ルールp8 下図に引用。formationと単数形となっている点に留意)

    上記A1のプレイの例では、下図のようになります。

Q3. 散兵が混乱した場合、それまでカウンターを裏面にしていたのは、表面にした方がいいのでしょうか?
A3. ルールに明記はありませんので、どちらでも好きな方で良いと思います。
    私の場合は、表面にしています。理由はVASSALでマーカーを透かしてユニットに載せる際に、
    ユニットの種類が分かる為です。(上図)

Q4. 混乱状態のスタック制限が気になったのですが、スタック制限表には何も載ってない気がしました。
    混乱にはスタック制限はないとか、あるいは、通常展開(General Order)と同じとみなすとか……?
A4. スタック制限表は歩兵/騎兵/砲兵毎に最大戦力数か最大ユニット数を記載するのが第一です。
    第二が特定の隊形(散開隊形、一般隊形)を許容するかどうかを明記する事です。その他注記もあります。
    Lutzenの場合(下図枠内が歩兵用)、教会/シャトーに散開隊形の記載がないので禁止になります。
    特定の隊形以外(今回は混乱)は最大戦力数か最大ユニット数を見て制限内か判断します。
    上図の例では、右から2番目ユニットのHEXに混乱したユニットが入ったので、
    入られた方のユニット(通常状態)は士気チェックが発生し、補正は次の2つになります。
    1)通常(混乱、潰走以外)のユニットに混乱ユニットが合流 :-6
    2)平地のスタック制限18戦力を超えた(合計19戦力。第1大隊は損害1で9戦力に低下と仮定) :-6
    合計-12の補正がかかるので、ほぼ混乱して3HEX後退になります。

    何故、散開隊形と一般隊形だけ明記するのか?の理由は、ルールなどに明記されていません。
    私の推測は以下の通りです。
    【基本的な考え方】
     森、町など部隊が自由に展開できない地形については、強制的に一般隊形になる。
     特例として散開隊形はプレイヤーが望めば選択できる。
    【特殊ルールに明記する理由】
     上記の基本に従えば、どんな地形でも散開隊形は選択できる(立ち入り禁止地形を除く)。
     しかし、Lutzenの教会のような建物で散開隊形は史実でも”ありえない”(*2)。
     建物に籠もるなら一般隊形の一択である。それを記載するのに上記の表を使ったと思う。
     別な記載方法としては、注記として散開隊形禁止を付けるのもあったかと思う。

     (*2)散開隊形は私のブログを見て貰えば分かると思いますが、とても建物で使う隊形ではありません。

その他. とりあえず今回の練習プレイで強く印象に残ったのは、前線部隊の退却路を用意しておかないと連鎖的に
     士気チェックが発生しまくって旅団とか師団がまとめて死ぬ、ということでした(^_^;
A.   連鎖的に士気チェックが発生して後方にいた部隊が混乱・退却するのがバタイユゲームの1番の面白さと
     私は感じています。
     戦線の破綻を防ぐために予備兵力を送ったのに、前線から混乱退却した部隊に巻き込まれて混乱退却!など
     指揮官として蒼白になるような事態が生じる面白さです。
     地形を良く見て部隊の運用をしないと痛い目に会いますが、橋など一本道の場合は悪夢です・・・。
      
      

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