plumeとpompomは誰でも着けられるのか、いつでも着けるのかなど
気になったので以下に調査結果を纏めておく。
1.着用できる人
plumeを着用できる人は限られるが、pompomは誰でも着用できる。
(1)将軍は専用の帽子を被るのでplumeは着用しない。
(2)大佐から少佐はplumeを着用できる。
→フランス指揮官の制服(ナポレオン戦争)の写真参照。
(3)大尉から少尉は1811年2月以降は着用できない。(下図参照)
それまでは着用したとすると指揮する中隊の色に合わせたと推測する。
(4)曹長から一般兵士は次の精鋭中隊のみ着用できる。(下図参照)
Grenadier(擲弾兵)とCarabinier(精鋭軽歩兵):赤、 Voltigeur(機動歩兵):黄
2.いつ着けるか
(1)1791年4月の指令ではパレードの時のみ着用して良い。
(2)ナポレオンは敵の射撃精度を悪くするために着用させた事もある。(下図下線部)
3.参考資料
・Napoleon’s Line Infantry (Men-at-Arms Book 141) のp13 上記1.(3)
・An Illustrated Encyclopedia: Uniforms of the Napoleonic Warsのp60,61 上記1.(4)
・Napoleon’s Infantry Handbookの71項Plumes 上記1.(1)
・French Infantry of the Napoleonic Wars.のUniform 上記1.(2)
<個人的な感想>
plumeとpompomは帽子の飾りで見た目を良くするのが目的なので、パレードのような公式行事に
着用するのが普通である。戦闘時などは汚れるし、紛失するかもしれないので着用しないと思われる。
兵士の身長を誤認させて無駄な射撃を誘うような事は、ナポレオンのような抜け目のない人でないと考えつかない・・・。