ベルリン戦役(La Bataille de Berlin 1813)のルールを見ていたら下図のような記述があり、
何故そのような補正をする必要があるのか疑問に思った。
この機会に横隊の士気補正について整理したので、以下にメモしておく。
1.補正の必要性
特殊ルールで下図下線部のように横隊で白兵戦を受ける時に不利な補正(失敗しやすい)がかかる。
そこで長い間に横隊で戦ってきた軍隊には有利な補正を追加することにしたと考える。
2.各国の補正内容とゲーム毎の違い
下図のようにオーストリア帝国とプロシア王国(軍制改革前)とその属国大部分が補正対象になる。
ババリア(バイエルン)王国だけはフランスに近く、横隊重視ではなかったとの事。
但し、ゲーム毎に違う理由(軍制改革など)が見当たらないので、統一する事にした。
黄色部分の左側がオリジナルで右側が統一で変更した値である。
プロシア王国は1813年以降新しい軍制により横隊重視でなくなった為に補正値は0になる。
?の印は特殊ルールに記載がない事を示す。(記載漏れと推測)
3.白兵戦時の横隊士気
基本ルールでは下図下線部のように、攻撃時は戦力補正で不利になるが防御時は不利にならない。
しかし、特殊ルールで防御時でも不利になるように調整している。
このような煩雑な調整をしている理由が分からない。現在のME版プレミアルールの元になっている
第3版(以前にMEとCOAで使用していた)では、下図のように攻撃/防御とも同様に不利にしている。
その意味ではプレミアルール+特殊ルールで第3版に戻ったように見える。
しかし、それなら何故に第3版と同じにしないのか疑問は残る。
4.COA30年度版
白兵戦の仕組みが違うが、隊形による士気補正はしていない(縦隊と横隊で士気に違いはない)。
5.自家製ルール
なるべく簡明にしたい事と支援ツールへの反映しやすい事を考えて、攻撃/防御とも
横隊に-3(失敗しやすい)の士気補正を行う。
<個人的な感想>
そもそも隊形により士気に違いを持たせる必要があるのかと疑問が生じる。
しかし、横に広い横隊よりも縦横に固まった縦隊のほうが兵士の安心感が違うと思えば、
何となく違いが有ったほうが雰囲気がでると思う。