老親衛隊の熊皮帽子について

MustAttackの日記 試訳「La Garde Avance!」ヒストリカルノートにて
nagunaguさんが和訳されたものを読ませて頂いた。
その中で「擲弾兵と猟兵がかぶるフサフサした帽子」について調べる必要があると言われています。
以前にフランス軍歩兵の帽子について調べたことがあり、その補足として今回は
熊皮帽子(Bearskin)について以下に調べた。

1.老親衛隊の服装
  下図上段の左端がプレート付きの熊皮帽子で右隣がプレートなし。
  下図下段左がVelites大隊の服装である。

実物の熊皮帽子プレート付き

2.壮年親衛隊の服装
  下図下段の左2つがフィジリエ連隊(旧Velitesが編入された)で、
  右2つが警護任務のVelites大隊。

3.若年親衛隊の服装
  熊皮帽子は原則として老親衛隊の兵士しか着用できないので、その他の連隊は
  シャコー(shako)を着用する。

4.その他
  服装の部位名称

5.参考資料
  ・Officers and Soldiers of The French Imperial Guard 1804-1815のp42,p57

<個人的な感想>
英国近衛連隊がワーテルローの戦い後に熊皮帽子を着用しているのは(下図)、
老親衛隊を打ち負かしたと誇示しているようで”そこまでするのか”という疑問が残る。

ワーテルローの戦いでの英国近衛連隊は下図のように普通の帽子を着用している。