騎兵連隊の分割

バタイユゲームの騎兵は連隊規模で行動・戦闘する事が基本である。
その為、連隊から分割される大隊のユニットは通常用意されていない(歩兵とは違う)。
下図の親衛隊猟騎兵連隊のように定員に近い規模(600人)であれば、
監視部隊(下図網掛け領域と捕虜の監視を行う)と側衛部隊(下図左側の高台に配置)に分割したい。
敵を包囲中に下図の上部中央から脱出口を作られたので、側衛部隊を配置したいが
連隊規模の騎兵で行ける部隊はいない。
そこで、親衛隊猟騎兵連隊を分割できるように自家製ルールを作る事にした。

【自家製ルール 騎兵連隊の分割】
1.騎兵連隊で戦力が6以上あれば複数の大隊に分割できる。
2.分割する大隊の戦力は3以上とする。
3.分割数は最大で4とする。(連隊の戦力が12以上)
4.分割した大隊から捕虜監視・偵察用に中隊(戦力2)、小隊(戦力1)へ再分割できる。
  但し、中隊と小隊は射撃のみ行い、白兵戦は行わない(戦闘前に後退)。
5.分割ユニットは下図とする。外枠の色を国別とし、ctrl+pで表示されるコメント欄に
  親連隊略称と分割した戦力を手動で入力する。

下図はヴォーシャンの戦い14:20終了時点(上図から1ターン20分経過後)の適用例である。
左側丸枠内が親連隊で戦力5、右側丸枠内が分割した大隊(Squadronの文字)で戦力5、
捕虜監視用の小隊(戦力1 Escortの文字)が2ケ右側丸枠の外にいる。
もう1つ捕虜部隊がいるが大隊戦力5を維持する為(2HEX展開に必要な最小戦力)に監視用小隊は派遣しない。

【自家製ルールの補足】
1.騎兵部隊の編成とバタイユゲームでの戦力
  革命戦争の騎兵部隊単位(ナポレオン戦争でも同じ)に記載したように
  1ケ連隊は最大4ケ大隊、1ケ大隊は2ケ中隊、1ケ中隊は2ケ小隊で構成される。
  定員を満たす場合は稀なので、最小の班を10人とすると以下の戦力となる。
  1ケ小隊 :40人 →バタイユゲームでは50人で1戦力なので、戦力1とする。
  1ケ中隊 :80人 →バタイユゲームでは50人で1戦力なので、戦力2とする。
  1ケ大隊 :160人 →バタイユゲームでは50人で1戦力なので、戦力3とする。

2.バタイユゲームでの大隊のユニット
  3ケ大隊以上が纏まって行動する場合は連隊ユニットを使う(連隊長の大佐が指揮)。
  分割した2ケ大隊が纏まって行動する場合は大隊ユニットを使う(少佐が2ケ大隊を指揮するのが史実 *1)。
  分割した1ケ大隊が単独行動する場合も大隊ユニットを使う(1級大尉が1ケ大隊を代理で指揮するのが史実 *1)。
  *1 革命戦争の騎兵部隊単位の注*1参照。フランス以外では違うかもしれないが、自家製ルールでは同じとする。

<個人的な感想>
白兵戦力としては連隊で戦闘した方が有利であるが、包囲・側衛などに使う場合は
大隊に分割した方が影響範囲(ZOI)が広くなるので有利である。
今回のヴォーシャンの戦いのように包囲戦は稀にしか起こらないので使う機会は
少ないかもしれない。