Zeppelin Raider支援ツールの大変更2

テストプレイPart9で敵機による撃墜が比較的簡単に起こるので、
航空機攻撃を見直した。それに合わせて対空射撃も見直した。

1.概要
  前回までは1回の遭遇時での撃墜確率を計算していたが、3年以上の任務期間を
  考えれば撃墜確率は更に低くする必要がある。
  1915年5月から1918年10月までの航空機遭遇率と出撃予想回数を計算し、
  それを基に目標撃墜率を計算する。
  次に、その目標撃墜率に近くなるように命中表の内容を変更する。

  同様に対空射撃についても索敵任務確率とその中で対空射撃を受ける確率を計算し、
  爆撃任務確率と平均する。これと出撃予想回数から目標撃墜率を計算する。

2.具体的な内容
(1)航空攻撃の命中表の内容を以下のように変える。
   変更後の撃墜となる確率は次の通りである。
                  敵機の先制攻撃 自機の防御射撃後 
   各期間(月数)を掛けた加重平均  6.1%   2.9%
   2回の攻撃の場合         8.8%   5.8%
   攻撃が1回の場合もあるので、これらの平均を計算すると9.4%となる。
   目標撃墜率0.0928(後述)に近い。

賽の目合計効果賽の目合計効果
 2効果なし 8装弾不良
 3装弾不良 92命中
 41命中102命中
 51命中112命中
 6装弾不良123命中
 72命中13以上火災

(2)対空射撃の命中表の内容を以下のように変える。
   変更後の撃墜となる確率は3.4%で内訳は次の通りである。
   ・探照灯 捕捉によるもの 0.8%、
   ・探照灯 照射によるもの 1.2%(賽の目3から4に変更)
   ・探照灯 上記以外    1.4%
   目標撃墜率0.0375(後述)に近い。

賽の目合計効果賽の目合計効果
 2効果なし 92命中
 3効果なし102命中
 4効果なし112命中
 5効果なし123命中
 6効果なし133命中
 71命中144命中
 81命中15以上火災

3.補足
(1)航空攻撃
 (A)前提条件
    ロンドン爆撃を想定して10区域の航行を行う前提とする。
    海(水上機)は1任務当たり6区域、陸(陸上機)は4区域である。
    航空機の遭遇確率は遭遇表から0.111である。

 (B)1915年5月から1918年10月までの航空機遭遇率
    各年の水上機・陸上機の出現確率、1任務当たりの航空機遭遇率と各年の月数は以下の通りで、
    加重平均を計算すると0.398となる。

水上機出現確率陸上機出現確率1任務当たりの航空機遭遇率月数
19150.05560.66670.3333 8
19160.16670.66670.407412
19170.29860.37960.367812
19180.33330.56940.475310
  加重平均0.398合計42

 (C)出撃予想回数
    出撃確率はテストプレイPart8,9の結果から0.53と仮定した。
    この値と上記各年の月数から計算するとして66.8回となる。

 (D)目標撃墜率
    上記(C)の値を史実から推定した撃墜率0.233で割ったものが
    撃墜されるまでの生存回数で286.6回となる。    
    (出撃予想回数66.8✕航空機遭遇率0.398)/生存回数286.6= 0.0928が
    目標撃墜率である。

(2)対空射撃
  (A)索敵任務中に対空射撃を受ける確率
     艦船か艦船グループと遭遇し、艦船が戦艦、重巡、軽巡、駆逐艦を含む場合が該当する。
     艦船が0.118,艦船艦船グループが0.116で合計0.234となる。

  (B)1915年5月から1918年10月までの索敵任務、爆撃任務の確率
     索敵任務確率に上記0.234を掛けたものと爆撃任務の確率を平均した
     0.282が対空射撃遭遇率である。

索敵任務確率爆撃任務確率月数
19150.50.5 8
19160.36110.638912
19170.47220.512
19180.94440.055610
加重平均0.55820.4339合計42

  (C)出撃予想回数
     上記(1)と同じ。

  (D)目標撃墜率
    上記(C)の値を史実から推定した撃墜率0.133で割ったものが
    撃墜されるまでの生存回数で502.1回となる。    
    (出撃予想回数66.8✕対空射撃遭遇率0.282)/生存回数502.1= 0.0375が
    目標撃墜率である。  

<個人的な感想>
今までは任務期間全体を見ていなかったので、間違った変更をしていた。
今度は大丈夫と思うが、テストプレイして評価しないと何とも言えない。