つづき
4.2航空機攻撃
(1)史実データ
参考資料を元に空戦で撃墜された海軍の隻数を推定すると60隻中14隻で23.3%となる。
なお、墜落・不時着としか記述のないものは砲撃と航空機に半分(0.5隻)を追加した。
(2)ゲームデータ
(A)命中数が3以上となる場合を撃墜と仮定した。(対空射撃と同じ)
(B)撃墜となる確率を計算すると使用する銃弾(年月で変わる)毎に以下となる。
敵機の先制攻撃 自機の防御射撃後
通常(1916年4月まで) 22.2% 15.3%
Brock/Pomero(1916年5月から1917年1月まで) 34.7% 27.8%
Brock/Pomero Mk2(1917年2月から1917年10月まで) 40.3% 34.7%
Brock/Pomero(1917年10月からゲーム終了まで) 44.4% 40.3%
各期間(月数)を掛けた加重平均 32.8% 26.8%
ドイツ軍もイギリス軍の防空力強化に対応して、ツェッペリンの新型を導入して
より高高度で飛行して敵機の攻撃を避けられるようにしていた。
それにしても加重平均で32.8%/26.8%は史実に比べて大きいと思う。
敵機は2回まで攻撃できるので、先制攻撃ができると50.8%、できなくても46.4%になる。
(C)一律に賽の目補正-2を加えると以下となり、2回まで攻撃した時の加重平均は史実に近くなる。
敵機の先制攻撃 自機の防御射撃後
通常(1916年4月まで) 9.7% 5.6%
Brock/Pomero(1916年5月から1917年1月まで) 22.2% 15.3%
Brock/Pomero Mk2(1917年2月から1917年10月まで) 27.8% 22.2%
Brock/Pomero(1917年10月からゲーム終了まで) 34.7% 27.8%
各期間(月数)を掛けた加重平均 21.0% 15.4%
2回攻撃 先制攻撃あり:33.2% 先制攻撃なし:28.5%
5.飛行高度
飛行高度について2つの変更を行う。理由は、敵機を避ける目的で高高度を飛行できる為である。
(1)搭載するバラストを増やす。
(A)現在の問題点
高度帯を超える毎にガスの自動放出があり、最大で3つになる。
これでは超高高度9を飛行できるはずのR級でも、超過バラストを積み8にしても自動放出分を
引くと6まで下がり、超高高度9を飛行できない。
(B)変更点
自動放出分のバラストを追加する。型式により変わりP級で1,Q級で2、R級以上で3とする。
(2)飛行高度により天候の影響を受けないようにする。
(A)現在の問題点
飛行高度に関係なく小雨、雨による重量ペナルティ(高度が下がる)を受ける。
しかし、小雨や雨を降らせる乱層雲は最大高度が7000mまでなので、
それ以上の飛行高度を航行するV級以上の船が影響を受けるのは不合理である。
(B)変更点
飛行高度が10以上の場合は、小雨、雨による重量ペナルティを受けない。
しかし、飛行高度を9以下に下げた時に重量ペナルティを受ける。
その為に、status画面に下図の項目を追加した。
(C)補足
大雨や強風を発生させる積乱雲は12000mまであるので、ツェッペリンの最上W級
でも超えられないので上記の変更に含めない。
雪は乱層雲と積乱雲で発生するので、上記の変更に含めない。
6.航空機遭遇
遭遇区域が陸か海かの指定を追加した。(下図)
爆撃か索敵をした場合は自動で検知できるが、それ以外は指定しないと分からない為。
7.戦闘記録
brec画面に主力艦識別の情報を追加した。(栄誉レベルを上げる要因なので)
8.参考資料
下記のWEBページにお世話になりました。ありがとうございます。
・ツェッペリン飛行船一覧から戦術番号がLの海軍船を参考にした。
・Tropospheric cloud classificationから乱層雲(Nb)と積乱雲(Cb)の高度を参考にした。
<個人的な感想>
今まで航空機遭遇がなかったのは勘違いしてプログラムしていた為である。
爆撃か索敵した時だけ遭遇すると思い込んでいた・・・。
色々変えたが、テストプレイで評価する必要がある。
問題なければ、雰囲気重視で採用する予定。