歩兵の方陣隊形

騎兵突撃に対抗するために歩兵は方陣隊形を組む。
方陣隊形はどのような隊形か、また縦隊隊形から移行する場合に
どのような配置になるかを以下に整理した。

1.隊形を組む部隊単位
  状況により1ケ大隊から1ケ旅団(2ケ連隊=6~8ケ大隊)まである。

2.隊形例
(1)1ケ大隊(8ケ中隊)の場合
   縦隊を構成する8ケ中隊の中で先頭の2ケ中隊を除いて、各々決められた位置へ移動する。
   先頭の2ケ中隊は停止したままである。

(2)1ケ連隊(4ケ大隊の場合)
   先頭と後尾の大隊は下図枠内のように中隊(長い長方形)と小隊(短い長方形)の混成となり、
   中間の大隊は小隊単位になる。4方向とも2層の分厚い隊形である。
   凡例)
    Ⅰ:縦隊 Ⅱ:方陣 G:擲弾兵 A:大砲 S:側衛任務の中隊一部(散開隊形)
3.参考資料
  Napoleon’s Infantry Handbookから
  第143項 Tactical composition of a battalion
  第165項 Infantry squares

4.バタイユゲーム
  1ケ大隊か1ケ連隊(全大隊)で方陣を組むルールになっている。
  なお、3戦力(300人)未満では方陣を組めない。

<個人的な感想>
縦隊と横隊散開隊形は整理していたが、方陣については何もしていなかった事に
気づいたので今回改めて整理した。
連隊や旅団で方陣を組むのは連携が難しい(騎兵に入り込まれないように密集する必要がある)ので、
大隊単位が現実的と思う。