窪んだ道のルール(1)

窪んだ道のルールはMarshal Enterprises(ME)には今までなかったが、
Hassenhausenの戦いで追加された。
Clash of Arms(COA)の1815年のワーテルロー戦役にあるルールとは少し違う。
そこで、両者を見ながら自家製ルールを作ることにした。

1.移動
(1)ME、COAともほぼ同じ。違う点は下記。
 (A)騎兵
    MEでは散開隊形のみ+1の追加移動力で横断できる。
    COAでは全ての隊形が+5の追加移動力で横断できる。

 (B)指揮官
    MEでは+5の追加移動力で横断できる。
    COAでは追加移動力なし横断できる。また、中隊なら+1の追加移動力で横断できる。

(2)自家製ルール
 (A)騎兵
    MEと同じとする。ワーテルローの戦いでは、窪んだ道に落ちて死傷したフランス軍騎兵の
    記述があるので、横断は無理だったと思う。

 (B)指揮官、中隊
    指揮官などは地形効果の影響を受けにくいのが基本ルールである。
    窪んだ道の横断は、急な下り勾配と上り勾配の組合せと考えられる。
    そこで指揮官、散開隊形歩兵、中隊は+2の追加移動力で横断できる。

2.共存できる戦力数
(1)ME、COAで違う。
   MEは制限を明記していない。COAは行軍隊形(4戦力まで)の制限を受ける。

(2)自家製ルール
   COAと同じ4戦力までとする。

3.隊形
(1)ME、COAで違う。
 (A)道路に平行な方向
    ME、COAとも自主的に選択できるのは行軍隊形のみである。
    MEは混乱・潰走とも可能であるが、COAは禁止となる(その場には留まれない)。

 (B)道路に垂直な方向
    MEは縦隊、横隊、散開隊形が(A)に追加して可能である。
    COAは歩兵と騎兵は横隊が(A)に追加して可能である。

(2)自家製ルール
 (A)道路に平行な方向
    MEと同じとする。混乱・潰走時に隠れる場所として適当である為。

 (B)道路に垂直な方向
    COAと同じとする。縦隊と散開隊形を組むのは面積的に無理と考える。
    なお、混乱と潰走の戦力数が4を超える場合は拡張マーカーを使って隣接HEXまで広げる。

次回へつづく

<個人的な感想>
場所により違うので、ルールを統一するのは無理があるのかもしれない。
しかし、シミュレーション精度よりもプレイし易さを優先するのが基本的な考えである。