バタイユゲームでゲリラ戦が出来ないか検討してみた。
以下にメモを纏めておく。
1.背景
現行のバタイユゲームにはゲリラ戦を模擬したものがない。
ゲームとして面白いかどうかは別にして、ある程度のシミュレーションが
できるかどうかを試してみたい。
2.検討内容
(1)結論から言えば、出来そうである。
(2)目的は、フランス軍指揮官の悩ましさを再現する事である。
→通常の戦闘のように正面からの激闘ではなく、不意打ちに
警戒し、戦っても直ぐに逃げられる。(不満とストレスの模擬)
(3)当面の目標は、スペインで物資輸送隊の護衛をして無事に送り届ける事が
できるかどうかを”それなりの精度”でシミュレーション出来る事である。
(4)部隊規模は、以下とする。
輸送部隊は荷馬車16台(歩兵1ケ師団に配属される輸送中隊の半分)。
護衛部隊は300人(6ケ小隊)。→1810年夏頃までの標準的な規模。
ゲリラは150から300人(1ケ部隊)。→敵の規模が分からない事もゲリラ戦である。
(5)現行のルールから追加・変更が必要なものは、次の6つである。
(A)待ち伏せ・探知のルール追加。
(B)出現するゲリラの戦力・位置の決め方を追加。
(C)護衛隊のストレスを反映するルールを追加。
(D)ゲリラの射撃値、士気値など諸元データを決める。
(E)射撃戦と白兵戦ルールの一部変更。
(F)勝利条件の見直し。
3.具体的な変更
(1)待ち伏せと探知
(A)基本的な考え方
(a)待ち伏せの位置
ゲーム開始時に下図のようなゲリラの出現予想位置を5つ(マーカー1から5)配置する。
実際にゲリラが出るかどうかは、1回の乱数で決める。→出ない場合は、1から5の全てに出ない。
(b)出現判定のタイミング
マーカー1の2HEX以内に荷馬車が入る時。(マーカー1だけの特別な扱い)
出現確率は1/(マップ内の待ち伏せ箇所数:マーカー1の数)とする。
なお、ゲリラが既に出現しても、次回以降の出現確率は同じとする。
(c)探知
フランス軍の先頭部隊が出現予想位置から2HEX以内に入った時に判定する。
1回の乱数で決める。→探知できない場合は、1から5の全てを検知できない。
探知確率は0.1とする(次回以降も同じ)。
探知されるとゲリラは退却し、マーカー1から5は削除する(ゲリラ戦は発生しない)。
探知されないと、上記(b)の判定でゲリラ戦が発生するかどうかを決める。
次回へつづく
<個人的な感想>
バタイユゲームでスペインの戦いが出るとすればCOA社からと思うが、
イギリス軍が主でないゲリラ戦は可能性が低いと思う。
→Wellington’s Victoriesシリーズを出すので手一杯と思われる。
フエンテス・デ・オニョーロは予告から5年過ぎてもリリースされない・・・。
そこで、自家製ルールを検討することにした。