つづき
(5)勝利条件
オリジナルゲームのアウステルリッツのシナリオでは5ターン終了時に
ウィーンをフランス軍が占領すれば勝ちである。
また、グランドキャンペーンでオーストリアを征服するには5つの
生産都市を全て占領する必要がある。
しかし、1805年の戦役はウィーン占領ではなく、オーストリア全軍の
士気が崩壊してフランス軍が勝った。
そこで、首都の占領の他に軍の損失も加算した勝利条件が良い。
1805年のフランス、オーストリアの首都(5戦力の価値とみなす)と
軍の戦力60%以上の損失があれば降伏するルールとする。
→バタイユゲームでも60%以上の部隊損失はモラルレベルが最低になり、回復困難になる。
例)オーストリアは、保有している首都と国内の軍戦力数合計が29未満になったら降伏する。
→首都を一時的に失っても、軍の戦力が29以上あれば戦争を継続する。
(*1)オーストリアは同盟国ロシア軍の増援を期待していたので、その分を加算する。
項目 | フランス | オーストリア |
1)首都の戦力数価値 | 5 | 5 |
2)軍の戦力数 | 47 | 40+21(*1) |
3)40%以上戦力 | 19 | 24 |
1)+3)合計 | 24 | 29 |
また、勝利条件からターン数の制限を外す。史実を見ても、期限内に勝敗を決めようとしていない。
→オーストリアが負けを認めて、平和条約を言ってくるようにする事だけが目標である。
オーストリアから見ても状況は同じで、フランスが負けを認める事が目標である。
(6)生産・増援
オリジナルゲームのアウステルリッツのシナリオでは、オーストリア軍に毎ターン歩兵2戦力増援でき、
フランス軍には増援はない。
グランドキャンペーンでは、各国の生産都市に毎ターン1か2ポイントが生産され、
歩兵は1、騎兵は2ポイントで1戦力を配備できる。
変更案では、グランドキャンペーンの方法を使うことにする。
生産都市の数は以下の通りである。(1805年時の同盟関係を反映)
(*1)シナリオ開始時点でミュンヘンが占領されているので、シナリオ開始時は4とする。
フランス | オーストリア | ロシア | |
生産都市 | 2 | 2 | 3 |
同盟国生産都市 | 5(*1) | 0 | 0 |
合計 | 7 | 3 | 3 |
<個人的な感想>
勝利条件を含めて全体的な変更が良いかどうかは、プレイテストで評価する。
考えられる範囲でシミュレーション精度を上げたつもりである。