1810年のベルナドット(2)

スウェーデン軍人のグループは、ベルナドットを跡継ぎにする活動を継続しており、
ベルナドットも本格的に活動を開始した。
跡継ぎになれたら、次の事を行うとスウェーデンに約束した。
1)財務省に800万フラン(約192億円)を4%の利子で貸し付ける。
2)商人達の債権100万フラン(約24億円)を肩代りする(スウェーデン到着時に)。
3)自分の領地(ポンテコルヴォ公国?)をポメラニアにあるフランス領と交換する。

スウェーデン国内では紆余曲折があったが、最終的に8月21日ベルナドットが跡継ぎに選ばれた。
リューベックの戦いでスウェーデン軍捕虜となったメルナー伯爵・大佐が特使としてパリに派遣され、
9月4日にベルナドットに伝えに来た。

<個人的な感想>
216億円もの大金は、個人の資産とは思えない。国王になってからの
便宜を見返りに関係者から融資の約束を取り付けたのではないだろうか。
かなり本気になって皇太子の座を狙ったものと思う。