連戦の戦力回復を再検討する為に、”バタイユゲームの戦力損失とは?”から見直す事にした。
1.基本ルールでの記述
(1)新ME版(プレミアルール)
下図赤枠の記述のように、兵士の死傷を特に意味しない。兵士の有効性の損失を意味する。
(2)COA第2版(旧ME版)
上記(1)と同じく兵士の死傷を意味しない。下図赤枠の記述のように、具体的な例を挙げている。
なお、COA第3版では下記の記述は削除された。
(3)COA最新版(30年度版)
上記(1)(2)と同じく兵士の死ではなく、有効性の損失である。
2.戦力損失から回復できる戦力
割合を決めるのは難しい。旧ME版とCOA版では損失の50%としているが、根拠は不明である。
3.損失50%の妥当性
今までソロプレイした戦い(史実に近いシナリオ)のゲーム損失(50%回復分を減算)と史実の
損失を比べてみて、相関関係があるか調べてみた。
(1)基データ
下記の6つの戦いを使う。
フランス軍 | 連合軍 | |||||
戦いの名称 | 史実損失 | ゲーム損失 | 士気レベル | 史実損失 | ゲーム損失 | 士気レベル |
第1次ハレ | 800 | 1000 | 1 | 5000 | 1550 | 3 |
第2次ラシン | 1500 | 2925 | 2 | 2500 | 3025 | 0 |
第2次シェンカーバン | 1200 | 800 | 0 | 2600 | 2400 | 3 |
第2次ザールフェルト | 200 | 525 | 0 | 2700 | 4150 | 3 |
ケーニヒスヴァルタ | 2900 | 1450 | 3 | 1100 | 1050 | 0 |
ヴァイシッヒ | 1800 | 2050 | 1 | 2000 | 1700 | 1 |
次回へつづく
<個人的感想>
ソロプレイ結果と史実を比べるのは、合理的ではないかもしれない。
しかし、ゲームと史実を結びつける明確な方法が見当たらない。
そこで、2つの相関関係が、”どの程度”のものであるかを調べるのは意味があると思う。