基本情報のデータベースを使ってBautzenを見てみる

データベースのメリットは、色々な検索が出来る事もあるが、
データを集計して合計や平均値を求められる事がある。
Bautzenの戦いについて、以下に集計してみた。

１．データの集計

（１）歩兵
　　フランス軍は連合軍に対して、戦力（兵数）で２．３倍、白兵戦力で２．１倍、射撃力で１．９倍の優勢である。
　　しかし、士気平均値（小数点でない部分は６進数。２５は１０進数で１７）は、ロシア軍に＋３．５、プロシア軍に＋１．６の
　　劣勢である。値が３で１ランク違うとの事で、新生フランス軍の士気はロシア軍よりも１ランク劣る。
　　また、兵数が２．３倍なのに白兵戦力や射撃力がそれよりも小さいことも、兵士の能力が低い事を示している。
　　（１兵数当たりの白兵戦力、射撃力が小さい事は、能力が低いとみなせる。）

（２）騎兵
　　フランス軍は連合軍に対して、戦力（兵数）で０．７倍、白兵戦力で０．７倍の劣勢である。
　　（　）内の数値はロシア軍コサックを加算した場合である。　
　　士気平均値は、フランス軍と連合軍で大差ない。なお、コサックは士気が低く、突撃などに制約もあるので、
　　非正規軍と扱う方が良さそうである。

（３）砲兵
　　下記のデータは自家製であり、Marshal Enterprisesのデータではない。
　　フランス軍は連合軍に対して、戦力（兵数）で０．８倍、白兵戦力で０．７倍の劣勢である。しかし、士気平均値は、
　　１ランク相当の値３だけ優勢である（新生砲兵でも、ヨーロッパ最高の砲兵システムを保持しているとみなした。
　　少し過大評価かもしれない）。

（４）諸科連合合計
　　歩兵、騎兵、砲兵の戦力合計、歩兵、騎兵の白兵戦力合計、歩兵と砲兵の射撃力合計を比較する。
　　フランス軍は連合軍に対して、戦力で１．６倍、白兵戦力で１．４倍、射撃力で１．２倍の優勢である。

（5）指揮官
　　フランス軍は連合軍に対して、歩兵ボーナスで１（賽の目を良い方向に１修正）、士気ボーナスで０．７か
　　０．５だけ優勢である。なお、指揮官1人当たりの部隊数（歩兵大隊、騎兵連隊、砲兵中隊の数合計を
　　指揮官数で割ったもの）は、フランス軍が６．５、ロシア軍が４．４、プロシア軍が２．９となる。
　　ゲームの指揮ルールから見れば、値が小さい場合は指揮官の死傷の影響が大きいとみなせるので
　　（交代指揮官が足りなくなり、指揮外の部隊が増える為）、フランス軍が優勢である。

２．データから見たフランス軍の戦い方

（１）歩兵の優勢を活かすためにも、積極的に白兵戦に持ち込むのが良いと思う。
　　　→史実と同じように、とにかく攻めるしかない。

（２）問題は、騎兵と砲兵の劣勢を、どのようにカバーするかである。

　（A）対砲兵は、側面か背面から白兵戦を仕掛けるようにし、正面攻撃は避ける。
　　　→しかし、史実と同様に堡塁に正面攻撃を掛けないと、時間的に勝てないかもしれない。

　（B）対騎兵は、難しい。特に新兵と元国民衛兵は、騎兵突撃に方陣を組めないので
　　　受けて立つしかない。騎兵の疲労回復の時間を利用したり、移動時には森林や小川を
　　　利用して騎兵突撃を受ける機会を減らす。　　　

＜個人的な感想＞
SQLによる検索とPythonによる演算は簡単で便利である。色々と調べる際にたいへん役に立つ。
上記のデータから見て、個人的には連合軍を持って防御した方が勝てそうな気がする。
フランス軍は、歩兵の質（士気と能力）で劣る欠点を数（兵力数）でカバー出来るかどうかである。
ナポレオンのような指揮能力がないと、勝てないように感じる。

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