ME版基本ルール(2019September)の変更点

 バタイユゲームのME版基本ルール(2019JuneからSeptemberへ)の変更点を簡単に纏めてみた。

誤記訂正や単純な補足説明は省略して、ルールの変更や曖昧さを明確にした点に限定する。

なお、September版はBautzenの戦いのルールに含まれているもので、Marshal Enterprisesの

ホームページからダウンロードできるのは、今日時点でJune版のみである。

1.概要

 騎兵に関するルールを明記している。ルール変更・強化と思われるのは、下記

2(1)の臨機射撃である。戦闘後の混乱・潰走時の損害が増える事になる。

2.変更詳細

(1)p14 後退中の臨機射撃

 (A)June版

    記述なし。

 (B)September版

    後退中に敵の影響範囲に入ると臨機射撃の対象となる。

    (注)後退中とは、混乱または潰走の事である。敵の影響範囲から離脱する際に1戦力を

    失うルールがあるので、この追加ルールにより損害が更に増える事になる。

(2)p26 騎兵の影響範囲内では砲兵は展開状態に隊形変更できない。

 (A)June版

    記述なし。

 (B)September版

    下記のように追記された。ルールの明記である。

(3)p34 騎兵と歩兵・砲兵の合同白兵戦禁止

 (A)June版

    記述なし。

 (B)September版

    下記のように追記された。ルールの明記である。

    (注)騎兵は騎兵同士の白兵戦のみ行う意味である。歩兵や砲兵は関与しない。

(4)p41 反応突撃の最初の移動距離

 (A)June版

    騎兵種別に関係なく1HEX。

 (B)September版

    下記のように、軽騎兵は2HEX、重騎兵は1HEXとなる。

    (注)最初の距離だけ1HEX違っても効果は疑問である。改正理由が分からない。

(5)p41 反応突撃中に近接した敵の歩兵、砲兵との戦闘

 (A)June版

    記述なし。

 (B)September版

    下記のように、戦闘は行わない。行軍隊形の砲兵は士気チェックを行う。

    (注)臨機射撃も行わないと解釈される。通常の騎兵突撃と扱いが違う。

(6)p42 臨機突撃を受けたユニットの扱い

 (A)June版

    歩兵と砲兵は、そのままの隊形で突撃を受ける(方陣を組めない)。

 (B)September版

    歩兵、砲兵と同じく騎兵も、そのままの隊形で突撃を受ける。

    (注)反応突撃も出来ないと解釈される。そもそも、突撃もしないで通常移動で

    敵の騎兵に近づく事自体が無謀である。

<個人的な感想>

 後退中の臨機射撃は、やり過ぎのような気がする。騎兵同士の戦いの際に、

歩兵と砲兵は白兵戦から除外するルールは納得できる。

 

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