つづき
5.CNN構造の変更
5.1 基本形
基本形は、下図のように入力層、畳込み層(conv)×1、プーリング層(maxpool)×1、
全結合層(dense)×2、出力層から構成されている。
5.2 畳込み層とプーリング層の追加
基本形に畳込み層とプーリング層を追加した場合の正解率を調べることにする。
なお、フィルタサイズ3×3、プールサイズ2×2は基本形と同じで、フィルタ数と
プーリング層のドロップアウト率を変えてみた。
5.2.1 追加層が1つの場合
フィルタ数は基本形の2倍の192とした。理由は、プーリング層によるデータ圧縮でデータサイズが
半分(64画素から31画素)になったので、それを補う為である(データ量では1/4だが・・・)。
ドロップアウト率に比例している訳ではない。以降はドロップアウト率0.2で試してみる。
ドロップアウト率 | 0.25 | 0.2 | 0.1 |
正解率 | 0.8092 | 0.8157 | 0.7355 |
5.2.2 追加層が2つの場合
フィルタ数は上記の2倍の384とした。理由は、プーリング層によるデータ圧縮でデータサイズが
半分(31画素から14画素)になったので、それを補う為である。
ドロップアウト率に比例している訳ではない。畳込み層とプーリング層を追加しない方が正解率が良い。
ドロップアウト率 | 0.25 | 0.1667 | 追加なし |
正解率 | 0.7596 | 0.7708 | 0.8157 |
次回へつづく
<個人的な感想>
5.2.2のように、畳込み層とプーリング層を追加したら正解率が下がる事は予想外であった。
ディープラーニングと呼ばれるように、層が多いほど正解率が上がるものと思っていた。