第4次シェンカーバンの戦い準備(2/E)

 フランス軍の偵察を効率良く行えるようにする為のルールを追加する事にした。

1.ルールの概要

(1)偵察用に1ヶ中隊(又は2ヶ小隊)を各大隊から派遣できるようにする。

これにより1ヶ大隊当たり2~3ユニット(親の大隊を含めて)で偵察ができる。

(2)ナポレオンが皇帝になった後のフランス軍の通常歩兵大隊(下図参照)には、

機動歩兵中隊(Voltigeur)が1ヶ含まれる。この中隊は散開隊形が出来る前衛任務を

主にする準精鋭部隊なので、これを使う。

(3)シェンカーバンの戦いに参加しているウディーノ師団の各大隊は、

 通常歩兵の精鋭中隊(戦列歩兵ならGrenadier、軽歩兵ならCarabinierの

 名称が付く)だけを集めた部隊である。この部隊は、散開隊形も出来るので

 偵察任務が可能である。

 そこで、この大隊の場合には、精鋭中隊1ヶ(又は小隊2ヶ)を使う事にする。

2.ルールの詳細

(1)偵察部隊の派遣には、以下の制限を付ける。

 (A)通常歩兵(戦列歩兵、軽歩兵)大隊の場合は、1ヶ中隊(または2ヶ小隊)に限る。

   この部隊が全滅した場合には、交代の部隊はない(精鋭中隊はウディーノ師団に派遣中の為)。

 (B)精鋭(GrenadierかCarabinier)大隊の場合は、同時に1ヶ中隊(または2ヶ小隊)に限る。

   この部隊が全滅した場合には、交代の部隊を出せる(精鋭中隊は他にも居るので)。

 (C)偵察部隊を派遣した部隊は、戦力を1減算する。偵察部隊が合流した時に元に戻す。

 (D)親大隊の偵察部隊の派遣・合流には1移動力を消費する。

 (E)偵察部隊は、親大隊から4HEX以内に留まる。もし離れた場合(親大隊が移動するなど)は、

   次の移動フェーズで必ず範囲内に戻るように移動する。

(2)偵察部隊の能力

 (A)偵察部隊は、常に散開隊形とする。

 (B)移動力は、地形効果表の補足の通りとし、ワイン畑の移動力消費は1とする。

 (C)射撃力は散開隊形と同じとし、精鋭大隊の場合は自家製データに合せる。

   機動歩兵(Voltigeur): 中隊=3、 小隊=1.5

   精鋭歩兵GrenadierかCarabinier) : 中隊=4.5、 小隊=2.2

 (D)射撃防御力は、散開隊形と同じとし、精鋭大隊の場合は自家製データに合せる。

   機動歩兵(Voltigeur):中隊、小隊共通で 建物=12、その他=14 

   精鋭歩兵GrenadierかCarabinier) :中隊、小隊共通で 建物=15、その他=17

 (E)白兵戦は行わない。防御の際も白兵戦前後退を行う。

   小隊は射撃戦も行わない(ワイン畑の射撃防御力10÷小隊射撃力2.2=4.5では効果なしの為)。

 (F)士気は、親大隊と同じとする。

 

<個人的な感想>

 偵察部隊として2ヶ小隊を派遣しても、1ヶ大隊当たり3ユニットになる。

ウラヌス旅団の潜伏位置36ヶ所を偵察するには、延べ12ヶ大隊が必要になる。

増援を含めて33ヶ大隊のフランス軍には重い負担になりそうである。そこで、

ウラヌス旅団のユニット6ヶの位置が全て分かった場合でも全ての潜伏位置を

偵察するか、不要とするかはプレイ中の状況を見て決める事にする。

 

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