ナポレオン補正の効果を見る為に、シェンカーバンの戦いをプレイしようと考えた。
しかし、第3次の戦いではギリギリで引き分けになったので、ナポレオン補正を
適用すれば楽勝になるのは分かる。そこでゲームを面白くする為に、ロシア軍に
有利なルールを新規に追加する事にした。
1.ルールの概要
下記の条件を追加する事で、フランス軍に戦力分散と時間浪費を強制して、
時間の面で勝利する事が容易ではない環境を作る。
(1)ウラヌス旅団の潜伏位置を、第3次の12ヶ所から36ヶ所に拡大する。
(2)フランス軍に、ウラヌス旅団の潜伏位置を全て偵察する制約を付ける。
2.ルールの詳細
(1)ウラヌス旅団の潜伏位置(マーカーの1~36)は、影響範囲(ZOC)を持つ。
その為、フランス軍ユニットは、隣接位置で停止して移動フェーズを終了する。
(2)ロシア軍の防御射撃フェーズでサイコロを2ヶ振り、ダミーか実部隊かを判定する。
(A)最初の賽の目が1なら実部隊、1以外ならダミーとする。
(B)実部隊の場合、2番目の賽の目で部隊を特定する。なお、予め1〜6に
ウラヌス旅団のユニットを割り当てておく。
(C)一度振った賽の目は記録しておき、以降で同じ賽の目が出た時は、
再度サイコロを2ヶ振るようにする。これは、必ず6/36の確率で
実部隊判定を行う為である。下図のような記録表を使う。
(3)ウラヌス旅団の潜伏位置は、移動を禁じる。実部隊が判明してから、
移動を可能とし、移動方向はバグラチオン少将の居るHEXとする。
なお、ウラヌス少将の指揮範囲外でも、移動力の制限はないものとする。
(4)ウラヌス旅団のユニットは、バグラチオン少将の指揮範囲に入れば、
その指揮下に一時的に入る。ウラヌス少将がバグラチオン少将のHEXに
合流した次のターンから、ウラヌス旅団のユニットを指揮下に戻す。
(5)ウラヌス旅団の潜伏位置は、ワイン畑内であれば任意とする。
なるべくフランス軍の負担が重いように、下図の配置を第1候補とする。
(6)ウラヌス旅団のユニット6ヶの位置が全て分かっても、フランス軍は
ウラヌス旅団の潜伏位置を偵察する(潜伏位置を全て削除して偵察不要とする案もある)。
3.戦闘序列(OOB)
ロシア軍は第3次の戦いと同様に歩兵は4ヶ旅団に分け、騎兵も付ける。
その為、ペニツキー少将の騎兵旅団からユサール連隊を分割して派遣する。
フランス軍は第3次の戦いと同じ編成とする。
<個人的な感想>
ウラヌス旅団の潜伏位置が多すぎて、フランス軍の各大隊が1つ1つ偵察するのでは、
余りに時間がかかる。その為、フランス軍が勝つのは難しい。そこで、次回では
バランスを戻すような追加ルールを検討する。
なお、ウラヌス旅団のユニット6ヶの位置が全て分かった場合の扱いも、
偵察するか不要にするかは、プレイしてみてから見直す事にする。
(次回の追加ルールとの兼ね合いもあるので)
<リンク>